希少な国産ゴマの産地化を目指している、宮崎・三股町樺山の「しも農園」。生産から加工・販売までを手がけ、“ゴマのブランド化”に取り組んでいる。
目指すは「全国一のゴマの産地」
料理の仕上げに使われたり、ふりかけに入っていたり、日常的に使われているゴマ。実はほとんどを輸入に頼っていて、国内自給率は0.1%といわれている。
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三股町は、かつてゴマの産地だったが、安いゴマの輸入増加で生産者は激減。
そうした中、2008年に、産地復活に向け町内の有志が立ち上がり、「みまたんごま」としてブランド化する取り組みが始まった。
「しも農園」の下石正秋さんは、その一人だ。
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しも農園・下石正秋代表:
全国一のゴマの産地というのがこの地域に誕生するのではないかと思って頑張っているところです
なぜ三股町でゴマの生産が盛んになったのか、そのカギは「土」にあった。
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しも農園・下石正秋代表:
ゴマは水はけが良いところを好む。三股の地は土壌が火山灰の土壌で、比較的水はけが良いところが一番(の理由)
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豊かな土壌に育まれた三股町のゴマは梅雨明け前後に植え付けし、9月ごろに収穫する。
約10人のメンバーで始めたゴマの生産。1.3haだった栽培面積は今では2.5haとなり、宮崎・都城市や宮崎・小林市など町外にも拡大している。
ゴマが作る“ウィンウィンな関係”
こうしたゴマの生産拡大に一役買っているのが加工品だ。
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しも農園では、生産者からゴマを買い取り、ゴマ油をはじめ、練りゴマやふりかけ、プリンなど様々な加工品を作っていて、県外の百貨店などで販売されている。
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しも農園・下石正秋代表:
販売して生産者の皆さんに還元していけば、良い形での連携ができるのではないかと思っています。生産する、加工する、販売する、消費してくださる方、みんながウィンウィンになれる関係をゴマなら構築できると思っています
小さな粒から始まった大きな夢。
三股町を全国一のゴマの産地へ!その挑戦は続く。
(テレビ宮崎)