西日本シティ銀行(本社:福岡市)の女性行員が、顧客の個人情報を含む行内の様子を撮影した動画などをSNSに投稿していたことが分かった。行員が利用したアプリ、『BeReal』とは。
銀行内の様子をSNSで配信
女性が職場でスマートフォンのカメラを使い、同僚達を撮影している動画や画像。よく見るとそこに映っていたのは、『業務目標』『新規法人開拓5件』などと書かれたホワイトボード。7人の顧客の名字のほか、NISAや投資信託などの文字も見える。
テレビ西日本の取材によると、動画や画像の撮影が行われたのは、西日本シティ銀行の下関支店(山口県)内で、29日夜、SNS上に拡散されていることに銀行側が気づき、調査の結果、支店に勤める女性行員が撮影した動画や画像が拡散したことが分かったという。

この投稿を見た人からは、『思いっきり情報漏洩してるんだけど』『恐ろしい』『これが、とんでもなくヤバいことだと、なぜ分からないのだろうか』(Xより)などと批判的なコメントが寄せられた。

SNSアプリ『BeReal』とは
今回、行員が動画投稿で使用したのは、フランス発の『BeReal』というSNSアプリ。コンセプトは『盛らない・飾らないリアルな日常の共有』で、日本でもZ世代を中心にユーザーが増加している。

他のSNSとは違い、①1日1回、全ユーザーにランダムな時間で通知が届く。

②通知から2分以内に撮影・投稿するのが基本ルール。『今、何をしているのか』撮影して投稿しないと、友達の投稿が見られなくなる仕組み。

スマホの前面・背面のカメラで自分も含めて同時に撮影し、今いる場所と自分の様子を1枚に収めるため、『嘘のないリアルな日常が共有される』のが魅力だ。
今回の女性行員も業務中に通知が来て、そこから2分以内に撮影し、投稿した可能性がある。
場所や周囲の人が写り込みやすい
『BeReal』を巡っては、2026年4月、宮城・仙台市の小学校に勤務する20代の女性教師が同僚の実名が読み取れるパソコン画面を撮影して投稿。

画像は瞬く間に拡散され炎上する騒ぎとなった。『BeReal』は、場所や周囲の人が写り込みやすく、公共の場所での撮影の可否や他者のプライバシーに配慮することが重要で、課題となっている。

顧客情報厳守が基本の金融機関で起きた今回の不適切な投稿。西日本シティ銀行は、4月30日、ホームページに以下のコメントを掲載した。 <以下、コメント>
この度、当行職員がインターネット上に投稿した営業店執務室内を撮影した動画や画像が、拡散された事案が判明いたしました。

お客さまをはじめ、多くの皆さまに多大なご迷惑や心配をおかけすることになり、心から深くお詫び申し上げます。
現時点で、執務室内の動画や画像には、7 名のお客さまの個人情報(氏名のみ)が記載されたホワイトボードが映っておりました。対象の方には、個別にお詫びとご説明を申し上げます。

社会的・公共的に大きな役割を担い、信用を旨とする金融機関として、かかる事態を招いたことについて、役職員一同深く反省いたします。

当行は、本件を厳粛に受け止め、二度とこのような事態を起こさないよう、全行あげてコンプライアンス厳守や情報管理を徹底し、再発防止に努めてまいります。
(テレビ西日本)
