9月1日に公開された、山田洋次監督の90作目となる映画『こんにちは、母さん』。
主演を務める吉永小百合が、この作品で共演した大泉洋、YOUと『ボクらの時代』で鼎談、60年以上にわたり数々の映画に出演してきた吉永の、女優人生を振り返った。
芝居のおもしろさに気付いたのは小学校の学芸会
11歳でデビューし、女優の道を歩み始めたという吉永。
きっかけは小学生の時の学芸会だったという。
「5年生の時に主役をやったんです。学校でやった後、近くの医療少年院の子供たちにも見てもらったのですが、その子たちが泣いてくれて。それで『お芝居ってすてきだな』と思い、卒業する時に『私は大きくなったら映画女優になりたい』と書きました」と小学5年生時の芝居体験をきっかけに、女優を志すようになったと明かした。
この記事の画像(2枚)その後、17歳頃には人気女優として多忙を極めた生活をしていたため、映画のシーンの中で、修学旅行などの青春を疑似体験していたという吉永。
休養中に“普通の生活”を経験
しかし、「20歳ぐらいになって、だんだん映画がテレビに押されて衰退していった時に『自分はどうしたらいいんだろう』と…自分の道みたいなものを考えた。私が出ていたのは青春映画だったので、もうちょっと大人っぽい役とか、大人っぽい映画に出たいという思いはあったんですけど、非常に演技も頭も幼くて、自分がそこまでたどり着いていない。だから、すごくストレスがたまった」と明かし、ストレスから声も出なくなり、20代後半に約1年間休養したと語った。
休養中は、スーパーでの買い物や料理学校に行くなど、それまでできなかった“普通の生活”を送り、結婚も経験。
復帰後は「新しい道をやりだした」という吉永。日本を代表する女優の苦悩と転機が、20代に訪れていたことを語った。
(「ボクらの時代」9月3日放送より)
「吉永小百合×YOU×大泉洋」