山形・鶴岡市加茂地区に建設が計画されている風力発電について、建設に反対する市民団体が8月23日に会見を開き、建設反対の署名が1万筆を超えたことを明らかにした。

風車8基建設の計画が進む

これは、東京都内のJRE(ジャパン・リニューアブル・エナジー)社が、鶴岡市加茂地区に最大高約180メートルの風車を、最大で8基建設する計画を進めているもので、地域住民からは賛成・反対両方の声が挙がっている。

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これについて反対派の市民グループが23日に会見を開き、建設に反対する署名が、開始から9カ月で1万筆を超えたことを明らかにした(22日時点で1万219筆に到達)。

市内の風力発電施設ではクマタカの死がい見つかる

事業をめぐっては、鶴岡市が2023年2月、予定地がラムサール条約で保護されている湿地に近いことなどを理由に、JRE社側に「中止」を要請している。

日本野鳥の会も事業中止求める
日本野鳥の会も事業中止求める

また、日本野鳥の会なども、渡り鳥や希少な鳥への影響が避けられないとして、8月15日に中止を求めた。

ラムサール湿地近接風車建設に反対する会の佐久間憲生さんは、会見で、署名自体に規制する力はないとしながらも、先日、市内の風力発電施設でクマタカの死がいが見つかったことに触れ、「バードストライクと思われる事実も受け止めて、JRE社には対応してもらいたい」と述べた。

署名は来週以降、鶴岡市や県・JRE社に提出するという。

(さくらんぼテレビ)

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