同性愛者であることを暴露されたことが原因で精神疾患を発症したとされる事例が、初めて労災認定された。
暴露された男性は「今回労災認定されることで、ほかの人に同じことが起きても、補償を受けられる枠組みを作ることができてよかったです」と会見で語った。
同性愛者の男性(20代)は2019年、同性のパートナーがいることを同意なく暴露される、いわゆる「アウティング」が原因で精神疾患を発症し、その後、職場を退職した。
暴露したのは職場の上司で、「同性のパートナーがいることを別の人に言った。1人ぐらいいいでしょ」と告げられたことが、精神疾患の原因となったと主張している。
池袋労働基準監督署は2022年3月、男性のケースを労災認定している。
アウティングによる精神疾患の発症が、労災認定されるのは初めて。