おしゃれに楽しみながら海岸を美しくしたいと清掃活動をしている富山・氷見市の女性が、環境に配慮した雑貨屋さんをオープンした。環境問題への関心を高めてほしいという女性の思いを取材した。

海岸で遊ぶつもりで 「とにかく楽しく」清掃活動

この日、女性は富山・氷見市の松田江浜にいた。

谷優子アナウンサー:
カフェでもオープンするような看板が出てきましたけど、「きょうも元気に清掃活動中」。いまから?

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氷見うぇいぶん 土田亜美さん:
海岸の清掃“ビーチクリーン”をしています。うぇいぶんと言います

谷優子アナウンサー:
こんなおしゃれに!

氷見うぇいぶん 土田亜美さん:
ひとりでも多くの人に楽しみながらゴミを拾ってもらいたい、気持ちからワクワクできるようにかわいく

土田さんが主宰しているボランティア団体「氷見うぇいぶん」が行っているビーチクリーン活動は、「とにかく楽しく」がコンセプトだ。

一緒に清掃に参加者したい人は、事前にLINEで予約してもらい、当日は海岸で遊ぶつもりで来てほしいという。

海岸に流れつき…砂浜には多くのゴミが

この日は、土田さんと谷アナウンサーの2人でビーチクリーンを行った。

氷見うぇいぶん 土田亜美さん:
じゃあいきましょう

海岸には様々なゴミが…
海岸には様々なゴミが…

谷優子アナウンサー:
ペットボトルがいっぱい落ちていますよ。植木のポットですね

氷見うぇいぶん 土田亜美さん:
結婚して氷見に来て、山や海や里山が美しく、人も温かく元気。砂浜に初めて訪れた時に、ゴミの量の多さに驚いたことがきっかけ

谷優子アナウンサー:
ペットボトルが多い

氷見うぇいぶん 土田亜美さん:
海岸に流れてくる。山や街から川を通って海に流れ着く。海から浜に打ち上げられる

10分ほどで、多くのゴミが集まった。

氷見市ではボランティア用ゴミ袋が用意され、海岸で集めたゴミは、事前に連絡をすれば市が回収を行い、分別してくれるという。

ポジティブに「エコや環境に関心を」

2年前から海岸清掃をしている土田さんは、環境のことをこれまで以上に考えるようになり、2023年6月、氷見市の街なかにあり新しくお店を出す人を支援するチャレンジショップに、海とエシカル雑貨のライフスタイルショップ「エシニュー」をオープンさせた。

土田さんが始めたエシカルショップ「エシニュー」
土田さんが始めたエシカルショップ「エシニュー」

谷優子アナウンサー:
これはなんですか?

氷見うぇいぶん 土田亜美さん:
貝殻とシーグラスのアート。石川県能登の海の音さんが作っています。こちらはビスチェ。ペットボトルをリサイクルして作っている

歯ブラシも、エコ素材で作られている。

氷見うぇいぶん 土田亜美さん:
持ち手は竹。ブラシは植物性のバイオプラスチック。東京農業大学の学生が作った歯ブラシで、大学で安全性も確認されたオーガニックの竹

ビーチクリーンとエシカルショップを通して、土田さんが伝えていきたいことは?

氷見うぇいぶん 土田亜美さん:
もっと多くの人に関心を持ってもらって、ゴミを拾う人が増えたり、商業的に海岸線を活用されることが増えると、もっと海がきれいになるんじゃないかと思って。氷見以外の人も、教科書や本を読むだけじゃなく肌で体感してほしい。ポジティブにエコや環境などに関心を高めてほしい

土田さんは今後、放置された竹林を解決するために、竹を使った洗剤などを作る事業も行っていくことを考えているという。

(富山テレビ)

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