大阪府警で明らかになったある男性の誤認逮捕。リベンジポルノの疑いで犯人と決めつけられた捜査の実情を、男性の弁護士が語った。

誤認逮捕された弁護士…取り調べの実態とは

11日、取材に応じたのは、誤認逮捕された男性の弁護士。語られたのは、男性を犯人と決めつけた捜査の実情だ。

さくらリーガル法律事務所 森島正彦弁護士:
「犯人はあなたしかあり得ない、正直に話さないと心象が悪いぞ」と強圧的に言われた

この記事の画像(5枚)

3月、20代の女性から「自身の性的画像を友人に送ると脅されている」と守口警察署に相談があり、大阪府警は女性の友人らにわいせつな画像をSNSで送った疑いなどで、男性を2度にわたって逮捕した。

大阪府警は、女性が「画像は男性が持っていた」と話したことや、警察が男性に警告した直後に脅迫のメッセージが女性に送られてきたことなどが逮捕の決め手になったとしている。

調べに対し、男性は容疑を一貫して否認したが…。

さくらリーガル法律事務所 森島正彦弁護士:
「ニュースにも出ているんじゃない、友達と会社もなくなると思うけど、どうするの」と(警察官に)言われた

しかし逮捕後、この脅迫のメッセージを送っていたのが、男性とは別の何者かであることが判明し、大阪府警は、男性が犯人ではないと断定。10日、男性に謝罪した。

男性は、約40日間警察署に勾留された。

さくらリーガル法律事務所 森島正彦弁護士:
捜査は完全に不十分ですよね。自白偏重、自白に頼るという形で無理な捜査が行われた

 大阪府警は「再発防止を徹底する」とコメントしています。

(関西テレビ「newsランナー」7月11日放送)

関西テレビ
関西テレビ

滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・徳島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。