6月にアシカの赤ちゃんが生まれた高知市の桂浜水族館で、オットセイの赤ちゃんが誕生した。桂浜水族館にとって初のオットセイの出産に飼育員たちも喜んでいる。
小さくてかわいい…オットセイの赤ちゃん
幸せそうな表情で母親のおっぱいを飲んでいるのは、ミナミアメリカオットセイのメスの赤ちゃん。
この記事の画像(12枚)高知市の桂浜水族館で母親の「クオ」と一緒に日なたぼっこしていた。
埼玉から訪れた家族:
たまたま来たら赤ちゃんがいてびっくりしたね。初めて見ました赤ちゃん、すごくかわいいです
この赤ちゃんは、7月2日に生まれたばかりだ。2日午後11時ごろ、宿直担当者が「クオ」がプールで出産しているところを見つけた。ただ、スタッフたちはこれまでクオの妊娠に半信半疑だった。
桂浜水族館 海獣担当・髙木竣斗さん:
(おなかに子どもが)入っているかなってみんな思ったんですよ、一瞬は。だけど、ただのデブの可能性もあるなって
桂浜水族館ではこれまでオットセイの妊娠は経験したことがない上に、体重は前年から3kgほどしか増えていなかったのだ。
出産2日前に行った展示スペースの「お引っ越し」でも、普段通りの泳ぎを見せていた。さらに父親の「キネン」と母親の「クオ」の仲はあまり良くなかったそうで、思わぬ吉報にファンは「えー!まさかのキネクオにバブたんが!?」「こりゃたまげた!」と驚きの声を上げていた。
高知市から訪れた常連:
これは見に行かねばと開館と同時に入館しました。もうちっさくてかわいくて、アクリル越しじゃなくてじかに見られるっていうのが、ここならではでありがたいです
赤ちゃんは現在、体長約70cm、体重は推定5kgとすくすく成長中だ。
おっぱいを飲んで1時間ほど昼寝し、また飲んでは寝ての繰り返しで半日ほど眠っている。桂浜水族館にとって初のオットセイの出産に飼育員もニヤニヤがとまらない。
桂浜水族館 海獣担当・髙木竣斗さん:
めっちゃかわいいですね、オットセイの赤ちゃんは。うちにはアシカだけじゃない、オットセイもおるんやでって印象付けるような子になってほしいです
オットセイの赤ちゃんは体調が良ければ、トドのプール横の展示スペースで母親と一緒に過ごしている。
オットセイの赤ちゃんの名前はまだ決まっていない。生まれたばかりの赤ちゃんは、数カ月間はバックヤードで育てられることが多く、へその緒がまだついている。
生まれたばかりの赤ちゃんを展示スペースで見られることはとても珍しい。今だけしか見られない貴重な赤ちゃんの姿を見に、ぜひ足を運んでみては?
(高知さんさんテレビ)