福岡・春日市の小学校では、6月上旬からプールの授業が始まった。子どもたちにとって待ちに待ったプールの授業だが、新型コロナが5類引き下げとなった2023年、「咽頭結膜熱」、いわゆる「プール熱」の流行が懸念されている。
プールの授業が開始されたが…
太陽が照りつけるなか、プールではしゃぐ子どもたち。
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4年男子:
コロナがあるときは全然、プールしてなかったです。楽しいです
4年女子:
学校のプールは、みんなでできるから楽しいです。クロールを50メートルくらいできるようになったらなと思っています
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プールの水を介して目や喉の粘膜から感染する場合があることから「プール熱」と呼ばれる「咽頭結膜熱」。高熱が平均で4日、長い時には1週間ほど続き、激しい喉の痛みや目の充血を伴う。
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プールでは塩素濃度が適切であれば、感染が広まるリスクは低いとされていて、取材したこの小学校では1日2回の水質検査を欠かさず行っている。また、プールに入る前と後に必ずシャワーで全身を洗い流したり、目を洗浄したりすることを教師が児童に指導し、感染リスクの軽減に努めている。さらに…。
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日の出小学校・西原康平教諭:
できるだけ無駄なおしゃべりとか、あまり自由時間をとらない。飛まつが飛ぶので最小限、抑えていけたらと進めているところです
「感染症に対する感受性が高い」
学校でも注意をはらっている「プール熱」。なぜ流行が懸念されているのか。福岡市の小児科で話を聞いた。
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小児科そのだクリニック・園田幸司院長:
やはりマスクの解禁、そして子どもたちの楽しい集団の行事が増えてきたというところが、1つ大きいかなと思います。またこの3年間、コロナで自粛をされていたので、いろんな感染症にかかっていなくて、免疫を持っていない、抗体を持っていないために子どもたち自身が、感染症に対する感受性が高くて、いろんな感染症にかかってしまうような体の状態にあることが原因かなと思っています
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このクリニックでは5月以降、新型コロナが流行した3年間と比較し、コロナ以外の感染症にかかる子どもが急増している。「プール熱」の感染力は非常に強く、1人が感染してしまうとプール以外の場所でも感染を広げてしまう可能性があるため注意が必要だ。
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小児科そのだクリニック・園田幸司院長:
咳(せき)やくしゃみ、鼻水を介した飛沫感染とタオルや汚染された手を介した接触感染によって流行が拡大していきます。手、鼻、口には、いろんなウイルスがいるということを意識して、汚染された手は必ず丁寧なせっけん、流水による手洗いをする
脱コロナでプールの授業や学校行事が本格的に再開した2023年。コロナ禍で行ってきた感染防止対策を今一度実践することが大切なようだ。
(テレビ西日本)