47都道府県で唯一「イオン」がない福井。長らく空白地帯だった“最後の地”に、ついにイオンを冠した店舗が初出店することになった。店舗はイオングループの総合スーパー「イオンスタイル」で、2024年8月から9月ごろまでにオープンの見通し。県民からは「ちょっと都会になった気分」との声が聞かれた。
「イオン」が“最後の地”に上陸へ
出店予定のイオンスタイルは、敷地面積が約1万5,000平方メートル。店舗は地上2階建てで、延べ床面積は約9,700平方メートルとなる見込みだ。
福井テレビ・原渕由布奈アナウンサー：
建設予定地は福井市西開発3丁目のラニイ福井貨物の跡地です。今は建築計画の看板があるだけで、今年9月に着工する予定と書いてあります
着工は2023年9月で、2024年6月に完成を計画している。
県民：
知らなかった。今まで福井だけイオンがなかったので、ちょっと都会になった気がする
県民：
東京出身なんですけど、福井にないのかと思っていた。イオンがあったらうれしいです
より地域密着のスタイルに
イオンスタイルは食品や衣料品などを扱う総合スーパーで、最近ではお隣、石川・野々市市に出店した。
運営するイオンリテールによると、福井市の店舗は小型で、売り場面積は1階、2階ともに一般的な食品スーパーと同程度の広さとなるという。店舗の構成は、人口や年齢、世帯構成など地域の特性を調べて、半年かけて検討する。
ただ、イオングループの出店はあり、県内に食品スーパー「マックスバリュ」は5店舗、ドラッグストア「ウエルシア」は9店舗が出店している。
出店予定地の周辺にはショッピングセンターがひしめく。徒歩3分ほどのところに平和堂のショッピングセンター「フレンドタウン福井」があるほか、少し離れた場所にもヤスサキ「ワイプラザ新保店」や「エルパ」といった大規模店がある。
イオンリテールは「競合するのではなく、共存して地域の利便性向上につなげていきたい」としている。
一方、平和堂は「とても近い出店だが、当社としては地域に密着した店舗運営をより一層進めていきたい」とコメントした。
（福井テレビ）
