28年間、おりの中で生活していたチンパンジーに、初めておりの外に出る機会が訪れた。初めて空を見た時の反応が、話題を呼んでいる。

このチンパンジー「バニラ」は、おりから外に飛び降りると、目の前にいた別のチンパンジーと真っ先に抱き合った。

そしてふと空を見上げ、目と口を大きく開けて、驚いた表情を見せる。

その後、何度も繰り返し空を見上げた。

この、バニラが初めておりのない空を見た際のしぐさや驚いた表情が、話題を集めている。

アメリカ・フロリダ州の医療研究所で生まれたバニラは、28年間飼育されていたおりから出されることになり、いまは、ほかのチンパンジーの仲間と楽しく暮らしているという。

この動画を投稿した保護団体は、「バニラはどの方向にも10歩以上歩くことができませんでした。今は自由に元気に育っています」と話している。

欧米を中心に、実験用に飼育されている動物の飼育環境の改善が進められる中、胸を締め付けられるような映像だ。
(「Live News days」6月29日放送より)
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