ロシアで武装反乱が起きた24日、ウクライナ軍が東部戦線で大規模攻撃を仕掛け、前進に成功したことがわかった。

要衝・バフムトなど複数方面で攻撃を仕掛け、全方位で前進がみられているというウクライナ軍(画像は25日公開)
要衝・バフムトなど複数方面で攻撃を仕掛け、全方位で前進がみられているというウクライナ軍(画像は25日公開)
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ウクライナの国防次官は24日、東部の部隊が要衝・バフムトを含む複数の方面に向けて攻撃を開始し、全方位で前進がみられていることを明らかにした。

イギリス国防省の分析でも、ウクライナ軍が大規模攻撃を展開し、作戦を進めていると分析
イギリス国防省の分析でも、ウクライナ軍が大規模攻撃を展開し、作戦を進めていると分析

イギリス国防省も、戦況分析でウクライナ軍が東部と南部を中心に大規模攻撃を展開していると指摘。徐々にではあるが、重要な地域で着実に作戦を進めているとの見方を示した。

ワグネルは、モスクワまで約200キロの地点で進軍停止を表明。部隊を撤収させた
ワグネルは、モスクワまで約200キロの地点で進軍停止を表明。部隊を撤収させた

ロシア軍も東部で攻撃に向けた準備を進めているとの情報もあるが、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、ワグネルの武装反乱が、前線で戦っているロシア軍兵士の士気をほぼ間違いなく低下させたと分析している。

一方ロシアは?武装反乱のプリゴジン氏に“暗殺指令”

一方、ロシアのプーチン大統領は、武装反乱を起こしたワグネルのトップ・プリゴジン氏の暗殺指令を出したと複数のメディアが報じている。

ロシアの民間軍事会社・ワグネルのトップ、プリゴジン氏。武装反乱でプーチン氏が暗殺指令を出したとの報道が
ロシアの民間軍事会社・ワグネルのトップ、プリゴジン氏。武装反乱でプーチン氏が暗殺指令を出したとの報道が

ロシアの独立系オンラインメディアは、ロシア軍の将校クラスから聞いた話だとして、“プーチン大統領は、ワグネルの兵士に対しては反乱を不問に付すが、プリゴジン氏に対しては暗殺指令を出した”と報じている。

プリゴジン氏はベラルーシに行くとされているが、現在の居場所はわかっていない。

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国際取材部
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