18年前、神戸市の小学校でいじめを受けていた男性と、当時の担任らとの面会が初めて実現した。 男性は、教育委員会側の不適切な対応に、怒りをぶつけた。

被害男性と当時の担任らが初面会

被害にあった男性:
なんで不適切な対応をしたんですかっていう理由を聞いているんですよ。理由を答えてください

この記事の画像(7枚)

怒りの声をぶつけるのは、18年前に神戸市立小学校でいじめ被害にあった男性だ。 向き合うのは当時の担任や教頭。長い時を経て、異例の面会が実現した。

2005年、当時小学5年生だった男性(28)が同級生たちから暴行を受けたほか、およそ50万円を脅し取られた。

神戸市教育委員会は「いじめがあったかどうか判断できない」と主張してきたが、5月、第三者委員会は18年前のいじめを認定した。

第三者委員会はさらに「市教委が学校側に働きかけて、当初いじめを認めていた学校側の見解を変えさせたとみられる」ことも報告した。

いじめから18年がたって、ついに実現した面会。 男性は、当時適切な対応をしなかった担任に対して、強い不満をぶつけた。

被害にあった男性:
50万円のお金のやり取りやクラス内での暴力暴言、物の破損がある…これは普通のことですか?これは異常なことですか?

被害にあった男性:
それに対していじめと思わなかったわけですよね、判断ができなかったんですよね?当時…

神戸市教育委員会:
そうですね

さらに男性の父親は、市教委が学校側にいじめ隠ぺいの指示をしたのではないか…と疑念をぶつけた。

男性の父親:
2月末の時点で教育委員会にいじめですと(報告していた)。そこから3月になって変わったのはなぜなのか。誰の指示で変えたんですか

当時の教頭:
誰かに言われたという認識はないです

男性の父親:
(いじめ事案について)認識を変えろと具体的に言われたんですか?

当時の担任:
それはなかったと思います

当時の担任は、市教委からの指示について否定した。その後も男性側と市教委側の話は折り合わず、3時間以上にわたって行われた異例の面会は、男性側が納得しないまま終了した。

(関西テレビ「newsランナー」6月12日放送)

関西テレビ
関西テレビ

滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・徳島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。