「人が落ちてきた」東北自動車道を走っていた車の同乗者からの通報あり、高架橋から転落したとみられる女性の死亡が確認された。転落後、複数台の車両にはねられたとみられるが、通報があったのは1件。ひいた認識があるのに通報しなかったとすれば「ひき逃げの罪」に問われる可能性もあるという。
女性が転落 複数台にひかれる
6月7日 午前7時45分ごろ、東北自動車道の郡山インター近くを走っていた車の同乗者から「人が落ちてきた」との通報があった。現場には20代とみられる女性が倒れていて、その場で死亡が確認された。
現場の状況などから女性は高速道路にかかる高架橋から、約8メートル下に転落したとみられている。

高架橋には、歩道があり転落防止用の柵もある。すぐ脇にある水路から転落したとみられているが、現場近くで働く人によると、足場が悪く簡単に立ち入ることができないため普段は人が通らない場所だという。

遺体の状況などから女性は転落後、複数の車両にはねられたとみられていて、福島県警・高速隊では、はねた車の特定も進めている。

ひき逃げの罪に問われる可能性も
福島県警では複数の車が女性をはねたとみているが「ひいてしまったかもしれない」と通報したのは少なくとも1人…万が一、ひいた認識がありながらその場から立ち去ると「ひき逃げ」の罪に問われることがある。

交通捜査を行う福島県警の交通指導課によると、事故の当時者になった場合、現場から離れず直ちに路肩に停止し110番通報をする必要があるという。

一方で事故を目撃した場合は、同乗者がいるときは同乗者が通報を。同乗者がいない場合、緊急性があるやむを得ないない理由があるので、運転しながらの通報でも違反にはならないという。ただ、高速道路はスピードも出ていて危険も伴うので、路肩に停止しての通報を推奨している。

路肩に停止する時は、「ハザードランプを点灯」させ、落ち着いて「路肩に車を寄せる」路肩に停車したら「発炎筒や停止表示器材を車両後方に置く※設置は法律で義務付け」最後に「ガードレールの外側などに避難」する。後続の車に追突された際に巻き込まれないよう、車より前ではなく後ろに避難を。

(福島テレビ)