鳥取・岩美町の海岸に勢ぞろいしたのは、人気の四輪駆動車、スズキ「ジムニー」。
雪道や悪路に強く、土木や工事の現場だけでなく、アウトドアレジャーを楽しむ人たちからも人気が高いジムニー、パーツを取り付けるなど思い思いにカスタマイズするのも楽しみ方のひとつとなっている。

この記事の画像(29枚)

そんな見た目もマニアックな「ジムニー」のカスタムカーが、県内外から150台以上集結し、2500人以上のファンが訪れた。岩美町を「ジムニー」の“聖地”にして、観光客を呼ぶ新たな取り組みに注目した。

全国から集まった「ジムニー」ファン

6月4日、岩美町の大谷海岸で、夏の日本海をバックに並んだのは、スズキの軽四輪駆動車「ジムニー」だ。

作野俊介記者:
岩美町で開かれている「ジムニーフェスタ」、集まったのは、カスタムされた「ジムニー」です

「ジムニー」は四輪駆動の軽自動車として1970年に誕生。
雪道や悪路に強い、高い走破性を持ちながらも、見た目はどこか愛らしさを感じさせるデザインが人気で、5年前に登場した今のモデルは、今も納車まで1年待ちが珍しくないという。

来場者:
すごいですね。めちゃくちゃ楽しい。(魅力は)どこでも行けるところ

来場者:
来週来ます(納車されます)。見た目がかわいいです

来場者:
ジムニー、乗ってますよ。こんなに車をいじりたいと思ったのは初めて。自分流にカスタムするのが楽しい

このイベントは、岩美町の自動車販売会社と自然体験施設「渚交流館」が連携して企画したもので、県内外から約2,500人が訪れた。

会場には、県内外の販売会社の自慢の「カスタムジムニー」が並んだ。徳島から参加した自動車販売店「アウトクラスホールディングス」の社長にカスタムのこだわりを聞いてみると…。

社長自慢の「カスタムジムニー」
社長自慢の「カスタムジムニー」

赤地祐昭社長:
ベンツの「ゲレンデ」という車種をモチーフにチャイナブルーで全塗装。オーバーフェンダーもいいでしょ。ルーフから海を見たら、気持ちいいですよ!

オーバーフェンダーやルーフにはくつろげるスペースも
オーバーフェンダーやルーフにはくつろげるスペースも

ルーフの上には広々としたスペース。ここから望む日本海の風景はなかなかのもの。
まさに“唯一無二”の「ジムニー」だ。

作野俊介記者:
会場には、県内外から集まったジムニーオーナーの車も展示されています。

さらに、全国から集まったオーナーの自慢のジムニーも。思い思いにカスタムされた個性豊かな「ジムニー」が150台以上並んだ。

岡山から来場した「カスタムジムニー」のオーナーにそのこだわりを聞いた。

岡山からの訪れたオーナー:
後部を板張りにしたところ。キャンプをするので「車中泊」できるようにしました。カスタムはDIY、「ジムニー」は“大人のおもちゃ”ですね。“1分の1プラモデル”

こう話すと、自分だけの「ジムニー」を満足そうに眺めていた。

イベントの目的は岩美町の魅力発信

今回のイベント「ジムニーフェスタ」、ジムニーの展示だけが目的ではない。

イベントを企画したオートルビーズ・野澤慎吾社長:
「ジムニー」の展示が主なんですけど、たくさんの遠方の方に来てもらって、岩美町の魅力を知っていただくことが一番の目的です

イベントが一番に目指すのは、コロナ禍で減少した観光客を呼び戻すことだ。

会場には地元の飲食店や道の駅のグルメが楽しめる屋台が並んだほか、「サップ」や「カヤック」など海のアクティビティの体験コーナーもあり、訪れた「ジムニー」ファンは、車だけでなく、岩美町の魅力も満喫した。

海のアクティビティを体験する人たち
海のアクティビティを体験する人たち

イベントを企画したオートルビーズ・野澤慎吾社長:
僕の生まれ育ったのが岩美で、「ジムニー」を通じて岩美町に恩返しができる。岩美町の魅力は、海だとかいっぱいある。もっと広げていけたら

野沢さんたちは、今後もこのイベントを続け、名車「ジムニー」の集まる“聖地”として、岩美町の魅力をアピールしていきたいと意気込んでいる。

(TSKさんいん中央テレビ)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(29枚)
TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

鳥取・島根の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。