家族と暮らしていると、大切に取っていた食べ物を勝手に食べられてしまったという経験はないだろうか。台所やリビングなどに置いておく際に、どうしても食べられたくない場合は名前を書いたり、メモを付けたりした人もいるだろう。

愛知県在住のヨガインストラクターの平尾みほさん(@taketime34)の小学3年の娘さん(9歳・次女)もある日、焼き菓子のスコーンが勝手に食べられないようにメッセージを残した。

家族全員が「平尾」なのだが…
家族全員が「平尾」なのだが…
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「平尾の だれもたべるな」

スコーンが入った袋に黒いペンで力強く書かれているこの文字には、“自分の物だ”という意志を感じる。しかし残念なことに、家族全員が“平尾”のため誰の物か分からないメッセージになっているのだ。

母親のみほさんも自身のInstagramに、メッセージが書かれたスコーンの写真と共に「ここんちにいるの 全部 平尾」との突っ込みのコメントを投稿している。

母親が食べようと思ったら…

娘さんのかわいらしい主張には、思わず笑ってしまった人もいるのではないだろうか。だが、いったいなぜ名字で書くことにしたのだろうか?そして、娘さんはどんな子なのだろうか?
母親のみほさんに話を聞いてみた。


ーースコーンを見つけたときの状況を教えて。

「そういえば昨日買っておいたスコーンがあるな」と思い、食べようと手にとったら、お手付きされていました。


ーー「平尾の」と書かれていたことにはどう思った?

「私も平尾なんだが…」そして「名前じゃないんだね」と思いました(笑)。


ーーなぜ名字で書いたのだと思う?

カッコつけたかったのかもしれません。


ーー娘さんに「家族全員が平尾」だと伝えた?

言ったような気もしますが、(娘は)「いいから食べないでよ」みたいな感じだったと思います。

「ママよりしんちょう高いお母さん あんまいない」授業参観で渡されたメモ

ーー娘さんはどんな子?

大変ユーモアセンスのある娘で、ある時オモチャ付きのごはん屋さんに行ったのですが、オモチャが気に入らなかったようで「あの店はもういいかな。オモチャがショボいんだよ。ショボチャだよ」と言っていました。

土を枕に縁側でお昼寝をする娘さん
土を枕に縁側でお昼寝をする娘さん

みほさんによると、娘さんはそのユーモアセンスを日々の生活でも発揮しているそう。このほかにも過去のおもしろエピソードとして、いくつかInstagramに投稿している。

授業参観で渡してきたメモ
授業参観で渡してきたメモ

みほさんが授業参観で小学校を訪れた際には、1枚のメモを休み時間に手渡してきたという。2つ折りにされたメモに書かれていたのは、「ママよりしんちょう高いお母さん あんまいない」との感想。

娘さんは最近、169.9cmのみほさんが周囲と比べて少し高めの身長だということを知ったのだそう。休み時間で遊びに行く前にどうしても伝えたくて、そっと手渡してきたというのだ。みほさんはメモを見て「変なところ見てくるなぁ」と思ったという。

姉思いの券だが、実際の使用は…
姉思いの券だが、実際の使用は…

別の日には、「テストでいい点数を取りたい」と話していた4歳年上の姉(当時12歳)にも1枚のメモを渡していた。そこには鉛筆で「きりとってつかってね」と書かれており、その下には続けて「あんきをてつだってあげるけん 1回」とある。1回限りの“暗記”のみに使えるお手伝い券だ。

しかし、娘さんは面倒くさがりだそうで、このような券を作っても、だいたいはやる前から断りをいれてくるのだそう。「暗記を手伝ってあげる券」も使用前にお断りされたとのことだ。

こんな“斜め上”な娘さんの行動を、みほさんは「ずっと愛してる!」と母親の大きな愛情で受け止めていた。娘さんはこれからもユニークな発想で、家族を楽しませることだろう。

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プライムオンライン編集部
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FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。