アメリカのオースティン国防長官は25日、ウクライナへのF-16戦闘機の訓練をオランダとデンマークが主導することを決定したと発表した。

オースティン長官はウクライナの防衛支援を協議する関係国との会合で、ウクライナへの供与を容認したF-16戦闘機の訓練について「今後、数週間で開始されることを期待する」と述べた。

その上で、訓練の計画についても協議が行われたことを明らかにした。訓練はデンマークとオランダが主導し、今後、訓練の枠組みなどを決定するとしている。

また、会見に同席したミリー統合参謀本部議長は、ウクライナとの間で、「アメリカの提供した武器を使用してロシア領内への攻撃はしない」との方針を確認していると強調した。

その上で「魔法の武器は存在しない」と述べて、F-16戦闘機を提供しても、ウクライナで大きな戦局の転換にはつながらないとの見方を示した。

一方、アメリカ財務省は25日、民間軍事会社「ワグネル」の関係者を新たに制裁の対象にしたと発表した。

ワグネルの関係者が、アフリカのマリを経由して、ウクライナで使用する武器などを調達しようとしたとしている。

国際取材部
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