京都市内でこの時期の風物詩となっている「カモの親子のお引っ越し」、実はことしピンチを迎えているという。いったいどういう事なのか取材した。
お寺から鴨川へ 風物詩“カモの親子のお引越し”
ここは京都市内にあるお寺。
カモを世話する 住友宏子さん:
ママ、ママ
池ではお母さんカモとお父さんカモが泳いでいた。
ここで暮らすカモたちは毎年初夏に、卵からかえった子どもたちと一緒に1時間以上かけて鴨川へ向かう「カモのお引っ越し」をして地元の人たちを楽しませている。
お母さんカモが“肌身離さず温めていた卵”を狙われ…
ことし3月、お母さんガモは橋の下にある巣箱に卵を産んだ。
その後、肌身離さず温めていたというのですが、ある試練が…
カモを世話する 住友宏子さん:
(卵が)5つ残っているけど孵化は無理でしょうね
15年以上前から寺でカモの世話をしている住友さんによると、小動物に卵を食べられたり取って行かれたりしてしまい、お母さんガモは残った卵を温めなくなったというのだ。
毎年、引っ越しを楽しみにしている地元の子どもたちも様子を見に来ていました。
母:
全部やられた?
カモを世話する 住友宏子さん:
残っていたけれど襲われた時に踏まれたのか、毎年来てくれているのに〜
子ども:
ことしだけ?
カモを世話する 住友宏子さん:
ことしだけちゃうか、初めてやもんな。いつも楽しみにしてくれているのに
子ども:
なんか寂しい
母:
引っ越ししたカモかなって鴨川では応援したりしてたね
過去には6月に産卵したこともあるということで、地元の人たちは今後も見守りたいと話していた。
(関西テレビ「newsランナー」5月18日放送)