高校三大大会の一つに数えられる全国高校選抜大会の男子フルーレ団体で、鹿児島県勢として初優勝の快挙を達成した鹿児島市の県立鹿児島南高校フェンシング部。高校選抜大会・インターハイ・国体の、高校3冠達成を目指す鹿児島南男子フェンシング部に注目。

次なる目標は「高校3冠」

4月27日、鹿児島市の県立鹿児島南高校フェンシング部の男子部員6人が、鹿児島県庁に塩田康一知事を訪ねた。3月に長崎で行われた全国高校選抜フェンシング大会・男子フルーレ団体の部の優勝報告のためだ。

「おめでとうございます」と選手らの活躍をたたえた知事。選手から、競技で使用する剣の使い方を教わった。知事から「次の目標は?」と聞かれた鎌田晃成キャプテンはすかさず「インターハイ(全国高校総体)、かごしま国体でも優勝し、高校3冠を達成したい」と力強く答えた。

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鹿児島南高校フェンシング部。男子の部員は8人で、女子部員と一緒に練習に励んでいる。

3月に長崎で行われた、高校三大大会の一つに数えられる全国高校選抜大会の男子フルーレ団体で、彼らは、鹿児島県勢として初優勝の快挙を達成した。

その中心にいたのが現在20歳以下の日本ランキングで7位となっている、エースでキャプテンの鹿児島市出身・鎌田晃成選手(3年)だ。

鹿児島南高校フェンシング部・鎌田晃成選手(3年):
自分がフェンシングをやっている中で、全国規模の大会での優勝というのがなくて、自分の種目(フルーレ)で2回決勝に行ったことはあったんですが、どちらも準優勝で、この前の選抜大会が3度目の正直だったので、そこで優勝できて安心しました

チームを指導する羽田光二監督は「鎌田がキャプテン、エースとして積み上げてきたものがあった。それを周りがしっかり受け継いで、チーム力も上げながら、最終的に全員が決勝で最高の力を出した」と評価する。

もう一人の頼れるエース

チームを支える選手がもう一人いる、2年生の上出桐選手だ。ジュニア時代から鎌田選手と交流があった上出選手は、鎌田選手に憧れ、出身地の東京から、鹿児島南高校への進学を決めた。

自由な発想の攻撃が魅力で、現在17歳以下の日本ランキング1位となっている。

鹿児島南高校フェンシング部・上出桐選手(2年):
一番のライバルは(鎌田)晃成さん。ずっと尊敬している、いろんな面で。フェンシングもきれいで、リーダー性とかすごくあって本当憧れなので、(存在を)超えたいと思っています

しかし、この2人を擁して挑んだ2022年のインターハイは3位と優勝に届かず、その後のとちぎ国体ではまさかの予選敗退。これまで全国の舞台で結果を残すことはできなかった。2023年が同じチームで挑む最後の年となる。目標は、高校選抜大会・インターハイ・国体の、高校3冠達成だ。

鹿児島南高校・鎌田晃成選手(3年):
まずはインターハイ団体、国体はしっかり優勝して、鹿児島県勢フルーレ団体史上初の3冠を取って、個人としてもインターハイ・フルーレで初優勝するというのを決めて入学しているので、そこを曲げる気は一切ない、それに見合った取り組みをしていこうと思っている

高校3冠に向けて最高のスタートを切った、鹿児島南男子フェンシング部。夏のインターハイ出場を懸けた県予選は5月27日から行われ、選抜大会に続く全国制覇に向けた戦いが始まる。

(鹿児島テレビ)

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