4月19日に大分県大分市で発生した「異臭騒ぎ」では、体調不良を訴えた人が100人以上にのぼり、警察は周辺の住民などに対し窓を閉めたり、屋内に避難するよう呼び掛けた。日常生活で異臭を感じた場合、どのように対応すれば良いのか。医師に注意点を聞いた。

異臭を感じた時の対応は?

大分三愛メディカルセンター救急科 玉井文洋部長:
今まで経験にないような臭いという時にはオーバーに捉えてでもその場から退避することを心がけてほしい

大分三愛メディカルセンター救急科 玉井文洋部長
大分三愛メディカルセンター救急科 玉井文洋部長
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異臭を感じた場所が屋外である場合は、臭いがする場所からなるべく遠くに離れる。
建物から臭いを発している場合が多いので、できれば公園や広場などに避難するのがいいという。

屋内では部屋の中に異臭の原因がないことを確認した上で窓を閉めたり、換気扇を止めること。

窓を閉める
窓を閉める

また、外気を取り込むエアコンも停止する。

エアコンは停止
エアコンは停止

体調の変化にも注意が必要

大分三愛メディカルセンター救急科 玉井文洋部長:
一般的な化学剤などで人体に害を及ぼすのものは吸収されてから速やかに症状が出やすいのが一般的。そのため、24時間、その間が観察期間だと思います

消防によると、今回、体調不良を訴えた人の大半は目の痛みやかゆみを訴えていたということだ。
そうした場合には速やかに顔や目を洗った上で医療機関を受診することが大事だという。

さらに…

大分三愛メディカルセンター救急科 玉井文洋部長:
暴露している(化学物質が体内に入ること)ということは体や服にもついているということなのでなるべく速やかに脱衣してもらう、暴露している量を減らすことが大事

暴露している場合はなるべく速やかに脱衣
暴露している場合はなるべく速やかに脱衣

そして、脱いだ服はできればビニール袋などに入れ、原因物質がわかり危険性がなければ普通どおりに洗濯、危険性があればそのまま袋ごと廃棄を推奨するということだ。

万が一、異臭を感じた場合には落ち着いて行動することが大切だ。

(テレビ大分)

テレビ大分
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