石垣をよじ登っている男性「最高!」
撮影者「幸せ?」
石垣をよじ登っている男性「幸せと感じとるわ、もう」
そう叫びながら、石垣をよじ登っていく2人の男性。
映像には、「福山城でボルダリングするやつおらんど」と、撮影者のものとみられる音声も入っています。
男性2人がよじ登っていたのは、広島にある、国の重要文化財であり街のシンボルでもある「福山城」です。
一歩間違えば、重要文化財を破壊しかねない危険な行為。SNSで拡散された映像に、福山市が対策に乗り出す事態に発展しました。
バリケードに看板設置…「全体の破損・破壊を招きかねない」
23日、「めざまし8」が福山城を訪れると、石垣の前にはバリケードが置かれ、「石垣に登るのは危険です ※き損の場合は文化財保護法に違反します」と書かれた看板が設置されていました。
市の担当者によると、SNS上で動画が上がっているのを確認し、「間違いなく福山城の石垣である」ということを確認した後、20日に設置したと言います。
男性らがよじ登っていたのは、福山城の南東の角に位置する、高さ約5メートルの「月見櫓」の石垣。
福山城は2022年、築城400年という記念の年。様々なイベントが行われたばかりでした。
福山市文化振興課・文化財担当 榊拓敬 次長:
400年もたって我々の目には見えないような劣化が、実は内部で起こっていたりすることもありますので、一つのきっかけが全体の破損、破壊ということにも、招きかねないこともありますから。危険な行為というのは絶対にしないでいただきたい。
この動画を見た市民からは、男性らの行為にあきれた声も。
福山市民:
若い方はどうしてもね、無茶したがるというか、色々なことをやりたがるというか。ケガせずにね、あとは文化財を大事にしていただければと思います。
(めざまし8「NewsTag」より 3月24日放送)