福岡・篠栗町で、当時5歳の男の子を餓死させた罪などに問われている、いわゆるママ友の控訴審の初公判が開かれ、ママ友側が改めて無罪を主張した。

記者の取材に対しても「無罪」主張

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5カ月ぶりに法廷に立った女。事件を主導したとされる赤堀恵美子被告(49)だ。

2023年2月15日に福岡高裁で行われた控訴審初公判。

裁判長(取材メモより):
生年月日は?

赤堀恵美子被告(取材メモより):
昭和48年3月2日

裁判長(取材メモより):
職業は?

赤堀恵美子被告(取材メモより):
無職

裁判長(取材メモより):
これからあなたの控訴審を行います

起訴状によると赤堀被告は2020年4月、さまざまな嘘をつき、生活全般を支配していた知人の碇利恵受刑者(41)に指示して、碇被告の三男・翔士郎ちゃんに十分な食事を与えずに餓死させたほか、碇被告から約200万円をだまし取るなどした罪に問われている。
赤堀被告は裁判で一貫して無罪を主張。

接見(福岡拘置所2022年9月13日)
接見(福岡拘置所2022年9月13日)

2022年9月13日、福岡拘置所で、記者の取材に応じた際も赤堀被告は自身の潔白を訴え続けた。

接見(福岡拘置所2022年9月13日)
接見(福岡拘置所2022年9月13日)

赤堀恵美子被告:
一緒に生活してないのに支配できる?「支配している」というのが、それで通じるのか。私は、何ひとつ嘘を言っていない

記者:
あなたは今回の事件に巻き込まれた?

赤堀恵美子被告:
はい

記者:
あなたは真実を語っていると思っていい?

接見(福岡拘置所2022年9月13日)
接見(福岡拘置所2022年9月13日)

赤堀恵美子被告:
はい。嘘はないです

しかし一審の福岡地裁は「ママ友として親交を深め、嘘を重ね、生活全般を実質的に支配した」として赤堀被告による支配を全面的に認定。

“これだけの罪を犯しながら、不合理な弁解などを繰り返し、自らの責任に全く向き合っていない”などとして赤堀被告に懲役15年の判決を言い渡した。
赤堀被告はこの判決を不服として、福岡高裁に控訴していた。

2023年2月15日に開かれた控訴審の初公判。赤堀被告の弁護側は、一審判決に事実誤認があり、碇受刑者の証言の信用性に問題があるなどとして、改めて無罪であると主張した。対する検察側は、棄却を求め、控訴審は即日結審した。

判決は、3月9日に言い渡される予定だ。

(テレビ西日本)

テレビ西日本
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