国会の欠席を続けるNHK党のガーシー参院議員の処分を検討する懲罰委員会が10日、始まった。懲罰委員会の開催は10年ぶり。
ドバイに滞在し、去年7月以降一度も登院していないガーシー氏は、国会出席を求める文書「招状」を出されたが、欠席を続けており、尾辻参院議長が懲罰委員会に付託した。
これを受けて10日午前、参院の懲罰委員会が開かれ、ガーシー氏への処分の検討が正式に始まった。
尾辻議長は懲罰委員会に出席し、委員会に付託した理由について「(ガーシー議員は)速やかに帰国の上、登院するよう求めてきたが、応じるには至らなかった」とした上で、通常国会でも正当な理由なく欠席を続けていることを挙げた。
懲罰には、除名、登院停止、陳謝、戒告の4種類があり、懲罰委員会で処分内容を検討する。
ガーシー氏の処分の検討開始について、NHK党の立花党首は、自身のSNSで「恐ろしいな。推定無罪を無視し、国の最高意思決定者である国民が選挙で選んだ国会議員を事情も聞かず懲罰する」と批判した。
また、ガーシー氏は8日、議長に対し、「日本に帰ってくると、不当な罪を着せられる恐れがある」などと欠席の理由を記した文書を、立花党首を通じて提出している。