10年ぶり開かれた参議院の懲罰委員会。議題はガーシー議員への対応だ。

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参院 懲罰委員会・鈴木宗男委員長:(懲罰委員会)
議員・ガーシー君、懲罰事案の件を議題といたします。

NHK党のガーシー参院議員はドバイに滞在していて、去年7月の初当選以来、一度も国会に出席していない

尾辻参院議長が、ガーシー議員の国会出席を求める文書を出したが、その後も出席していない。

一度も使われていないガーシー議員の名札
一度も使われていないガーシー議員の名札

オンラインでの弁明認められず、N党「国会によるハラスメント」

2月10日午前、懲罰委員会が開かれ、ガーシー議員への処分の検討が正式に始まった。

尾辻参院議長:(懲罰委員会)
議員・ガーシー君は速やかに帰国の上、登院するように求めてきましたが、応じるには至りませんでした。

10日の懲罰委員会は尾辻参院議長が委員会に付託する理由を説明し、3分あまりで終了した。

その後、鈴木宗男委員長がNHK党の浜田議員と面会、ガーシー議員に対し、委員会での弁明を希望するかどうか16日までの回答するよう求めた。

一方、NHK党が求めるオンラインでの弁明は認めなかった

参院 懲罰委員会・鈴木宗男委員長
意見があるなら出てきて言っていただきたいですね。国民から選ばれた国会議員の立場ですから。私は、堂々と自分の考えや意見があるなら出てきて言うのが当然の約束事であるし、義務であると。

この決定にNHK党の立花党首は10日午後、「国会によるハラスメントだ」と強く反発した。

NHK党・立花党首
直接会わないと話を聞かないというのは、僕は国会によるハラスメントにあたるのではないかと。あらゆる手段を使って「なぜ」を追求するのが国会だと思うんですけど。都合の悪いことは理由をつけてやらないという典型だと思いますけどね。

ガーシー議員は懲罰委員会が開かれることについて1月25日、FNNのオンライン取材に次のように答えていた。

ガーシー参院議員
ドバイにいるので、勝手にして下さいっていう感じで(笑)。「3月に帰る」と言ってますし、これ以上別に言うこともないかなと思っているんですけれども。

“二段階”での処分案が浮上

一方、関係者への取材で、ガーシー議員への処分“二段階”で行う案が浮上していることが分かった。

関係者によると21日に開かれる2回目の懲罰委員会で、4つある処分のうち、「戒告」「陳謝」「登院停止」のいずれかが検討される見通し。

その後、ガーシー議員に弁明する一定期間の猶予を与え、それでも国会に姿を見せなかった場合、最も重い「除名」を含めた処分が検討されるという。

(イット! 2月10日放送より)