198円の弁当など、激安商品で人気のスーパーマーケット。
今後、全国展開をもくろみ、スーパー戦国時代はさらに激しさを増しています。
取材班が向かったのは“日本一安いスーパー”と豪語する、岡山県にある「ラ・ムー」。
西日本を中心に160店以上を展開しています。
安さのこだわりは、従業員たちが毎朝行う唱和にも表れていました。
唱和「『必ず勝つ』『価格への執念』『一丸精神で日本一』、『ひとつ、全員参加の合同巡回。店舗と本部の絆。必ずつかむ日本一』」
2026年の経営方針には、「日本一」の文字が躍っていました。
その自慢の安さを見てみると、人気のからあげ弁当は税抜きで198円、ナポリタンは何と99円。
物価高にはうれしいお値打ち価格の弁当や総菜がずらりと並んでいました。
買い物客からは「他の店だと500円ぐらいするので、だいぶ(安さが)違う。(弁当は)2~3個買えそう。全体的になんでも安いので助かる」といった声が聞かれました。
店舗内にある厨房で調理し、揚げ物などの点数を絞ることで安さを実現しているといいます。
安いのは弁当だけではありません。
巨大な食パンが税抜きで198円、さらにミニバケットは1個28円で売られていました。
個数制限があり、山積みされていたパンも、わずか2時間ほどで売り切れていました。
そして店長オススメは、100グラム78円の若鶏のもも肉。
メガサイズは、家族連れの買い物客の節約術として喜ばれているといい、ラ・ムー岡山中央店の岡直仁店長は「週末だと家族連れが1週間分ストックとして買う方が多い。メガサイズが非常に人気」と話します。
激安商品はまだまだあります。
10本入りの乳酸菌飲料は、税抜きで98円。
自社工場で容器から製造することでコストをカットし、1本10円ほどという安さで販売しています。
店内では大量買いする客が相次ぎ、買い物かごから商品があふれてしまっている女性もいました。
19点で約3000円の買い物をしたという男性は「会社の仲間の分も買ってる。月に何回か利用してる、助かってる」と話します。
陳列方法にも、安さの秘密は隠されていました。
商品は段ボールのまま陳列。
保管するための倉庫がいらず、品出しの手間も抑えられるといいます。
さらに、店の外では名物のたこ焼きを6個入り100円で販売。
週末には行列もできるといいます。
たこ焼きを買った高校生は「すごく安くておいしい。毎日来るので、質より量なのですごく助かる」と話していました。
このラ・ムーは、3月19日に山梨・甲府市に新店舗をオープン。
さらに全国展開を目指しているといいます。
ラ・ムー岡山中央店 岡直仁店長:
全社一丸となって、お客さまにより安い物を提供する思いで励んでいるので、ぜひ来店してもらいたい。
スーパーを巡っては、九州発の小型スーパー「トライアルGO」や、東海地方から「バロー」が激戦区の関東へ相次いで進出しています。
流通ジャーナリストの西川立一氏は「(ラ・ムーは)激安価格で他のスーパーより低価格で商品を提供している。スーパーは非常に競争が激しい。物件を取得するには競争なので、きちんと店舗を確保できるかが課題」と指摘しています。