大陸からの強い寒気が日本を覆い、福井県でも1月24日から大雪となった。大雪警報が出され、福井市などでは積雪が50cmを超え、社会生活にも大きな影響が出た。

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31日には雪はおさまったが、道路脇には除雪車により積み上げられた雪山が多数出現。雪の影響とみられる交通死亡事故も発生するなど、“第二の雪害”は続いている。

除雪間に合わず埋もれる

福井市の足羽川河川敷に次々とやってくるトラックの列。荷台には多くの雪を積み込まれている。福井県内では大雪になると、河川敷に大量の雪が運び込まれる。

晴れ間が広がった31日、車道の除雪は順調に進められ、車の流れは一定程度回復した。しかし、道路近くの住民に話を聞くと…。

消火栓周りが雪で埋もれてしまっている
消火栓周りが雪で埋もれてしまっている

福井市民:
自治会からは消火栓の除雪をしてほしいと言われているが、雪がたくさん降ると、どこに消火栓かあるかわからないから、広い範囲を掘らなければいけないので大変

歩道に設置された消火栓付近には大量の雪が積もり、手探りでの雪かきを続けていた。
さらに、車道にも危険性が…。

交差点には高く積まれた雪が
交差点には高く積まれた雪が

福井市民:
見通しが悪いので、あの道路はすごく危険。右から来る車が雪山で見えないので、右折するときはすごく気をつかう

身長158cmの記者よりも高い雪
身長158cmの記者よりも高い雪

山田千代記者:
交差点の角には除雪による雪が高く積み重なっています。私の身長(158cm)をはるかに超える高さになっています

雪山が多数残されている理由は、除雪後に残った雪の搬出が追い付いていないためだ。積雪が一定の限度を超えると、福井ではこのような状況に陥る。
雪が残った影響で道幅は狭くなり、車の渋滞がいたるところで発生していた。

歩道に目を向けると、人が歩くことができないほどの雪が残されている。歩道の除雪は原則、近隣住民が行う。こちらもやはり、除雪は追いついてない。

雪溶け始める時期 事故に注意

雪の影響とみられる死亡事故も発生した。越前市内で29日、車道を歩いていた67歳の女性が車にはねられ死亡した。警察によると、事故現場付近の歩道は雪で埋まり、車道は雪で車幅が狭くなっていたという。

警察は「雪が溶け始めたこの時期、ドライバーは車のスピードを出しがちで危険性が増す」指摘する。運転手に慎重な運転を、歩行者にも反射材の着用などを呼び掛けている。

(福井テレビ)

福井テレビ
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