社会学者・宮台真司さんが襲撃された事件で、容疑者とみられる男が死亡していたことが分かった。

公開手配されていた41歳男が死亡

社会学者・東京都立大学教授 宮台真司さん(63)が襲撃され重傷を負った事件で、容疑者とみられる41歳の男が死亡していたことが分かった。

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一報を受け、宮台さんは心境を明かした。

東京都立大学教授・宮台真司さん:
一口で言えば、気持ちの踏ん切りがつきにくい感じ。それはなぜかというと、どこまで動機がわかるのか

東京都立大学教授・宮台さんは、2022年11月、都立大のキャンパスで男に刃物のようなもので切りつけられ、重傷を負う。

警視庁は、殺人未遂の疑いで捜査。
2022年12月、防犯カメラの映像が捉えた、事件直後の男の姿を公開した。

1月27日には、事件の約4時間前、男が自転車で現場方向に向かう姿を捉えた映像などを公開し、情報提供を呼びかけていた。

その後の捜査で、現場から約9キロ離れた相模原市の住宅で、公開手配されていた男とみられる人物が死亡していたことが分かったという。

男は、無職41歳で、警視庁が公開捜査に踏み切った4日後、2022年12月16日に死亡。自殺とみられている。
遺書が残されていたが、事件に関する記述はなかったということだ。

ほっとしている、男に心当たりはない

男の家族によると、警視庁が公開捜査に踏み切った直後から、男が食事を取らなくなるなど様子がおかしくなったという。

男は、両親と3人暮らし。死亡したのは、自宅から300メートル離れた寝泊まりなどに使っていた別宅だった。
男の部屋からは、全長約30センチのオノを押収。警察は、事件で使われたものか調べている。

家族の話では、男が宮台さんに関する話をしたことはないということだ。

宮台さんは、男の死亡について複雑な心境を語った。

東京都立大学教授・宮台真司さん:
一つは、周りの方々家族を含めて危害の可能性がなくなってほっとしている。2番目は、動機がわからないので、解決できたという気持ちにならないまま先に進んでしまうのが残念です

宮台さんは、男の顔や名前を確認しているが、心当たりはないという。
警視庁は、男の自宅などを家宅捜索していて、容疑者と特定されれば書類送検する方針だ。


(「イット!」2月1日放送より)