初日の出を撮影しようと、危険な行為が繰り返されている。
鳥居を目指して横断禁止の道路を次々と横断していく人。神社が対策するも、死亡事故が起きてしまった。

鳥居と日の出を撮影しようと国道を横断

危険な行為が繰り返されたのは、車が行き交う国道。

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記者リポート:
今走り出しました!道路を渡りました。今、クラクション鳴らされましたが、道路を横断しました

禁止されている国道の横断。
その理由は、湖にそびえる鳥居にあった。

滋賀・高島市の白髭神社。

琵琶湖に浮かぶように建つ人気スポット「湖中大鳥居」と、2023年の初日の出を写真に収めようと多くの人が訪れた。

神社と大鳥居の間には国道が通っているが、横断は禁止されている。

しかし、訪れた2人組は自撮り棒を使って大鳥居を撮影した後、キョロキョロと車を確認。

そして、国道を横断。1人は横断したが、もう1人はタイミングを見失ったようだ。

取材中には、道路を渡りきれず、中央に取り残される人もいた。
車を停めてまで、取り残された仲間1人を渡らせていた。

なぜこのような危険な横断が相次いでいるのか、その原因の一つが横断歩道の位置。

神社から横断歩道を使って大鳥居に行こうとすると、大きく迂回することになり、約35分かかる。

こうした危険な横断をしなくて済むよう、神社の境内には2021年12月、展望台が設置された。

しかし、その翌日にも70代男性が横断中に車にはねられ、死亡する事故が起きてしまった。

神社側は、横断禁止の看板を設置するなどしているが、横断は相次いでいる。

道路を横断した人:
横断禁止?見てないわ

(Q.横断禁止の看板に気づかなかった?)
道路を横断した人:
そうですね、みんな行ってるから。近くで撮りたかったから(横断した)っていうのもあった

白髭神社・高橋敬一宮司:
神社としては、悲しい気持ちでいっぱいです。展望台を使って撮影をしていただきたい

神社側は、引き続き危険な横断を控えるよう呼びかけている。

(「イット!」1月4日放送より)