福岡市の広い範囲で相次いだ「硫黄臭い」という通報。SNSにも多数の投稿が寄せられた。
臭いの元は何だったのだろうか。

福岡市環境局「身体に影響はない」

12月21日朝、福岡市の広い範囲で相次いだ通報。SNSにも多数の投稿が寄せられていた。

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「窓を開けたら硫黄のにおいがするんだけど〜」
「硫黄臭がすごい。南区だったかと思ったら太宰府もくさーい」
「けさの福岡市、外が硫黄臭い。原因なんだろう…災害につながるものじゃないといいけど」

福岡市消防局によると、12月21日朝7時ごろから中央区や南区を中心に「硫黄臭い」といった通報が相次いた。

記者リポート:
午前9時半です。建物の中から外に出ると、かすかに硫黄のような臭いを感じます


街で話を聞くと、多くの人が異臭を感じていた。

「家に出た瞬間、硫黄っぽい臭いがしたって感じでした。近くで下水の処理でもしているのかなって思いました。」

「ガス臭いにおい、硫黄みたいな。」

「外に出た時ですね、下水臭いなとは朝、思ったんですけど。」

消防が数カ所の現場でガス検知などを行ったが、異常は確認されなかった。

一方で、福岡市環境局の大気観測データには異変が見られた。
市内の各所で、「二酸化硫黄」の濃度が通常の数倍から数十倍の数値を記録していたのだ。

福岡市の中心地・春吉では、午前5時から9時にかけて23倍に上昇していた。

福岡市環境局は、「身体に影響はない」としているが、気になるのは臭いの元。
福岡管区気象台は、九州や周辺の火山に大きな変化はなく、火山の影響は考えづらいとしている。

降って湧いたような年の瀬の異臭騒動。福岡市と関係機関が原因を調査している。


(「イット!」12月21日放送より)