特殊詐欺被害防止に、地元の女子高生が立ち上がった。

東京・品川区の品川エトワール女子高等学校では、今回、1年から3年の生徒11人が、特殊詐欺被害防止啓発ポスターを制作した。これらのポスターは、区内の高齢者施設に配られ、実際に掲示されているという。

警視庁品川署から、品川エトワール女子高校に感謝状が贈られた(先月30日午後)
警視庁品川署から、品川エトワール女子高校に感謝状が贈られた(先月30日午後)
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最優秀ポスターには、ボランティア部の2年・田中美桜さんの作品が選ばれた。
最優秀ポスターには、ボランティア部の2年・田中美桜さんの作品が選ばれた。
高校生が作った特殊防止ポスターについてアンケートを実施する品川署員(11月23日)
高校生が作った特殊防止ポスターについてアンケートを実施する品川署員(11月23日)

さらに警視庁品川署では、ポスターの”出来栄え”を競う、人気投票を実施。署員が街頭に立ち、アンケートを行った。優劣を競うのではなく、地元の人たちに、”特殊詐欺防止”に、興味を持ってもらう狙いがあるという。

そして先月30日、街頭アンケートの結果が発表され、最優秀ポスターに、ボランティア部の2年・田中美桜さんの作品が選ばれた。また、これらの取り組みに臨んだ高校に対して、品川署から、感謝状が贈られた。

取材に対して田中さんは、「楽しみにながら制作した。詐欺の防止には、家族とのコミュニケーションが大切だと思う。今回のポスターで詐欺の防止だけではなく、孤独死も減ったら良いなと思っています」と話していた。

なお、今回、同校の声優・ナレーター志望の生徒が、無人ATMなどで自動的に流れる”音声ポップ”に、声を吹き込んだという。その文言は、「おばあちゃん、もしかして、お金が戻るって言われていない?それって詐欺だよ。すぐに電話を切って、警察に電話してね」というものだった。

社会部
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