高知・越知町で制作される、ちょっと変わった門松が人気を呼んでいる。造花と本物を組み合わせていて、耐久性を上げつつ、生の質感も残している。そんな全国から予約殺到だという「ハイブリッド門松」を取材した。

紙でできた本物そっくりの竹も

越知町の工房で、12月7日から門松づくりが始まった。ただの門松ではない。

右側がハイブリッド門松
右側がハイブリッド門松
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藤尾悠アナウンサー:
門松の竹、実はフェイクの竹なんです。本物と並べて見ないと分からないぐらい、本当にリアルです

「岩や」の盆栽には三山ひろしさんも驚き
「岩や」の盆栽には三山ひろしさんも驚き

作っているのは、本物そっくりの造花を手がけるメーカー「岩や」だ。以前、高知さんさんテレビのロケで演歌歌手の三山ひろしさんも訪れ、リアルなフェイク盆栽に衝撃を受けていた。

岩や・岩川和弘社長:
紙とねん土です

三山ひろしさん:
これがですか!? ちょっと本物の木と見分けがつかないですよ、すごいですね!

ハイブリッド門松をよく見ると…
ハイブリッド門松をよく見ると…

そんな「岩や」が毎年、年末になると作っているのが「ハイブリッド門松」だ。造花と本物を組み合わせていて、松の葉は本物、紅白のベリーは造花、竹はフェイクと本物どちらでも選べて、付け替えも可能となっている。

岩や・岩川和弘社長:
この竹は紙、紙管で作ってます

藤尾悠アナウンサー:
え、この竹、紙!?

岩や・岩川和弘社長:
紙管のものすごく圧縮した固いやつですよね。少々外に置いても、なかなか溶けたりすることがない

藤尾悠アナウンサー:
雨が降っても?

岩や・岩川和弘社長:
大丈夫

腐りやすいものは造花に、長持ちするものは本物にすることで耐久性を上げつつ、生の質感も残している。2022年に製造を予定している400門分のほとんどが、すでに予約で売り先が決まっているといいう。

大忙しの「岩や」を手伝おうと、アフリカの国、ブルキナファソ出身のこの人の姿もあった。

高知FD・ラシィナ選手:
(門松を作るのは)初めてです。玄関に(飾っているのを)見たことあるけど、こんな作り方なんだって知って驚きですね

2022年、プロ野球独立リーグの高知ファイティングドッグスを13年ぶりのリーグ年間総合優勝に導いたキャプテンのサンフォ・ラシィナ選手。本拠地のある越知町でアルバイトに励んでいた。

高知FD・ラシィナ選手:
僕の“幸運”も込めて、みんなに分けてあげたい

「ハイブリッド門松」は、全国各地でお正月を彩る。

(高知さんさんテレビ)

高知さんさんテレビ
高知さんさんテレビ

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