名古屋市港区にある空き家だった築約50年の建物が、アーティストの創作活動の拠点に…。街を活性化する取り組みが行われている。

アートを通じて街の活性化図る

波が打ち寄せる海岸の映像。ビルに見立てた彫刻をプロジェクターの前に置くと、映像が影で隠されていく。街が建設され、自然が侵食されるさまを表現したパフォーマンス作品だ。

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作品が披露された場所は、名古屋市港区の税関の職員の寮として使われていた建物。

築約50年、部屋番号が書かれたドアの中では、畳敷きの広々とした部屋でアーティストが制作活動をしている。

10年前からは空き家になっていたが、現在はアーティストに制作の拠点として貸し出されて、制作の様子が一般公開された。

粟坂萌子​さん:
こういう感じで引き寄せたまま、30分くらいずっとこの状態を続けて

岐阜出身の粟坂萌子さんは、自分の身体の形を写し取った立体作品を手掛けるアーティスト。一般の来場者を前に、そのユニークな制作の手法を説明した。

港区の中でも空き家が多く、130以上はあるというこのエリア。街を盛り上げようと、2016年からアーティストを招待するプログラムが始まった。

アッセンブリッジ・ナゴヤディレクターの吉田有里さん:
滞在しながらここで制作するってことで、お庭を使ってみたりとか、広い場所を使ってみたりとか、そういう実験を繰り返せるような空間というのがとてもいいなと思っています

アーティストにとっても、街と関わりながら制作をすることが刺激になっているという。

アーティストのエリオット・ヘイグさん:
街と自然が残された場所が共存しつつあるような場所。インスピレーションが湧く、私たちにとって

アートを通じて港区を盛り上げるプログラム「アッセンブリッジ・ナゴヤ」には、約20組のアーティストが参加している。

(東海テレビ)

東海テレビ
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