住民の顔を殴りつける“責任者”

世界が関心を寄せる、中国のゼロコロナ政策をめぐるデモ。当局側の過剰な取り締まりの一端が、また一つ明らかになった。

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コロナ対策責任者:
我々は何もしていない。お前がそういうなら、ひどい目に遭うぞ。

住民:
威嚇ですか?

コロナ対策責任者:
威嚇だと?威嚇じゃないぞ。お前、何様だ。

中国のSNSに投稿された映像には、マンションの1室で住民とコロナ対策の責任者が言い合う様子がおさめられていた。映像には、警察官らしき人物の姿もあった。

この住民は、団地が封鎖されることに異議を唱えていたとみられる。すると、責任者が“実力行使”に打って出た。

住民:
あなたは政府の代表なんですか?

コロナ対策責任者:
何だとコラ、お前偉そうに!

コロナ対策責任者:
ちゃんと説明しただろう?このばか野郎!

住民:
子どもがいるからやめてくれ。

住民をソファに押し倒す責任者らしき人物
住民をソファに押し倒す責任者らしき人物

責任者らしき人物は、突然住民をソファへと押し倒した。

住民の顔を殴りつける責任者らしき人物
住民の顔を殴りつける責任者らしき人物

そして、顔を1回、2回と殴りつけたのだ。

子ども:
パパー。

父親が痛めつけられる様子に驚いたのか、幼い子どもがあわてて駆け寄った。

SNSを通じて次々と明らかになる、強引すぎるゼロコロナ政策には、中国国内でも批判が高まっている。

新宿デモに約300人集結

「習近平は退陣せよ!」
11月30日の夜、東京・新宿からも怒りの声が上がった。

新宿で行われたデモには、在日中国人など約300人が集まった。本国のデモ同様、白紙を掲げる人に加え、「ロックダウンは不要」「自由が必要」などのメッセージも掲げられた。

さらには、習主席にバツをつけた写真や頭部をコロナウイルスのように描いた習氏のイラスト、クマのイラストなど、習政権の打破そのものを訴える人も多く見られた。

デモで知り合ったという、日本人と在日中国人に話を聞いた。

中国人(20代):
上海も暴力事件が発生したので、そのためにここに来ました。

日本人(20代):
私も応援したいし、もし中国語しかしゃべれない人がいたら、何かあった時に手伝えると思って。もし何かあって警察行くときに、いる方がいいでしょ。

中国人(20代):
めっちゃ感動します。

ゼロコロナに“変化の兆し”?

中国のデモ参加者を応援したいという“連帯の波”は世界に広がり、新たにドイツや韓国で抗議デモが行われた。

そして、主要国の首脳からも、この“反ゼロコロナデモ”への支持を表明する人物が現れた。

11月16日に行われたG20サミットの場で、習主席から直接不満をぶつけられた、カナダのトルドー首相だ。

トルドー首相:
我々は一貫して人々の権利を支持している。そして、中国や世界の人々が闘い、勝ち取ろうとしていることについても支持を表明する。

こうした海外からの圧力が強まる中、中国のゼロコロナ政策に変化の兆しが見え始めている。

封鎖の解除を求め、デモが起きていた南部の広東省広州市では、11月30日に一部の地域の封鎖が相次いで解除されたという。

中国のSNSには、「封鎖解除だ!」と呼びかける声が入った映像が投稿された。

また、中国の副首相がコロナ対策の改善を指示したことも明らかになった。批判を鎮めるためとみられるこうした方針転換の動きが、今後どこまで打ち出されるのかが焦点となりそうだ。

(「イット!」12月1日放送)

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