苦手なペットも多い動物病院で、鋼のようなメンタルを見せる柴犬が人々を和ませている。

白柴の雪海(ゆきみ)ちゃん(2歳)は、マイペースな女の子。11月中旬、飼い主の「柴犬ゆきみ」(@yukimi_shiba)さんと動物病院に訪れた。
普通であれば、怖がってもおかしくないのだが…。

そこには待合室の床に堂々と寝そべり、リラックスして遠くを見る雪海ちゃんが!他のワンちゃんが震えている中、眠ろうかという状態だったという。
柴犬ゆきみさんは「弊犬最高すぎる」といったコメントと共にこの姿を投稿。Twitterでは「犬物!いや大物!」「肝が据わってる」と反響を呼び、6万以上のいいねを集めた(11月30日時点)。

実は雪海ちゃん、以前にも「いろんなポージングで散歩拒否する犬」として話題となり、編集部でも紹介したことがある。思い起こせば、その時も道路で堂々と寝そべっていたのだ。
(参考記事:「動きません!」様々なポーズで散歩拒否する柴犬…“伏せ”や“お座り”の姿勢でも?飼い主に聞いた)
「どっぷりくつろいでいました」
メンタルの強さを感じるが、動物病院ではいつもこうなのだろうか。この後の実際の診察では怖がったりしないのだろうか。柴犬ゆきみさんに聞いた。
――雪海ちゃんはどんなワンちゃん?動物病院にはなぜ行った?
性格はわりとマイペースで芯があるタイプだと思います。(動物病院には)足を痛めてしまったので診察に行きました。今は治って元気にしています!

――診察まではどう過ごした?周囲の様子は?
40分ほど待ちましたが、寝っ転がったり、待合室にいる他の飼い主さんになでてもらいに行ったり、ゆったり過ごしていました!(周囲は)ぷるぷる震えていたり、バッグから出ようとしなかったり、ソワソワしている子が多い印象でした。ゆきみはどっぷりくつろいでいました。

――待合室で寝ようとしたのはなぜだと思う?
わりとどこでもすぐに寝ようとします。散歩中にもよく寝ますし、人通りの多い交差点などでもすぐ横たわるので困っています(笑)。今回も「暇だし寝とこ〜」くらいの気持ちかなと思います。外で寝ようとすると私が爆笑してしまったり、道ゆく人が話しかけてくださるので、これはウケる…!と思っているのかなぁと感じています(笑)。
「落ち着いてますね…!」看護師も驚き
――診察室に向かう時や診察中はどうだった?
診察室のドアが開くたびに早く中に入りたくて飛び起きてたので、意気揚々と診察室に入っていきました!(診察中も)特に変わらず、平常心のようでした。帰り際には、受付の看護師さんが「動物病院なのに落ち着いてますね…!」と驚かれていました。

――動物病院では普段もこんな感じなの?
いつもの動物病院では大好きすぎて、待合室でもはしゃいで待っています!今回はいつもと違う病院で来院が2回目だったのですが、怖いとは思っていないみたいでゆったり待ってました。

――注射が苦手な子も多いが、経験はある?
注射の経験はあり、やはり苦手なようです。ただ、かかりつけ医の方は注射後にたくさん褒めてくださるので、病院自体には怖い思いがないようです。
雪海ちゃんにも苦手なところがあった
――飼い主として思ったこと、感じたことはある?
飼い主は病院が苦手なタイプなので、こんなに堂々としててうらやましさを感じています。ゆきみにはずっとマイペースでいてほしいなぁと思ってます!
――雪海ちゃんが苦手なところはあるの?
基本的にはあまり怖がることは少なく堂々としています。ただ、振動がある場所はダメみたいで、船に乗った時と電車の高架下を歩いていた時は、キュンキュン鳴いて怖がっていました。

――Twitterで反響を呼んだ受け止めを聞かせて。
家族みんなでびっくりしました!ゆきみに対するコメントが面白いのはもちろん、他のわんちゃん事情を教えてくださる方もいて、それぞれかわいいな〜と思いながら拝見していました!
動物病院の待合室で周りのわんこが震える中、寝ようとする弊犬最高すぎる pic.twitter.com/lo27tT9CLN
— 柴犬ゆきみ (@yukimi_shiba) November 21, 2022
ちなみに、雪海ちゃんは体調などには問題なく、いつものように元気に帰ったという。動物病院を苦手としないのは、マイペースな性格に加えて、獣医さんたちを信頼している表れかもしれない。
(提供:柴犬ゆきみさん)