福岡・篠栗町のダムの駐車場で、車のドリフト行為が何度も繰り返されている。警察はこのうち、一部のドリフト行為に関与したとみられる、いずれも20歳の男性2人を器物損壊の疑いで任意で調べている。

映像には「楽しかった」との文言

SNS上で批判を浴びている迷惑行為。その映像では、暗闇の中、1台の白いスポーツカーが白い煙を上げながら旋回を続け、「楽しかった」との文言も付けられていた。

白煙をあげ旋回するスポーツカーの映像
白煙をあげ旋回するスポーツカーの映像
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この映像がSNSに投稿されたのは10月上旬ごろ。撮影場所は、福岡・篠栗町にある鳴淵ダムの駐車場だった。現場を訪れてみると―。

毛利拓也記者:
非常に自然豊かなダムの近くの駐車場ですが、地面に目をやると幾重にも重なった黒いタイヤ痕が残されています

映像をあらためて確認すると、この迷惑な行為の映像は、車の運転手と撮影者の少なくとも2人で制作されているのがわかる。

駐車場内で白いスポーツカーは危険なドリフト行為を繰り返し、真っ黒なタイヤの痕を残して現場を後にした。

毛利拓也記者:
実際にタイヤ痕の大きさを測ってみたのですが、小さいもので3.8メートルほどありますね

毛利拓也記者:
また、特にこの辺に残されているタイヤ痕は、濃ゆく、触ってみると簡単に消えそうにありません。そして少し削れたような、そんな感触もあります

批判を浴び謝罪文を投稿

さまざまな人が利用する駐車場で起きた迷惑行為。その後、車の運転手は、ドリフト行為を見せびらかしたかったのか、映像をSNSに投稿した。

ところが、映像を見た人から「公共の場所はきれいに使ってほしい」といった声が寄せられ、批判を浴びることに。
すると投稿から数日後、車を運転していた男性は、自身のSNSに「タイヤ痕を消す作業を行う」と書き込み、謝罪した。

運転していた男性のツイッター:
1日じゃタイヤ痕は消えないと思いますので、何日かに分けて磨きにいきます。この度は申し訳ございませんでした

批判を浴びたからか、謝罪文を投稿
批判を浴びたからか、謝罪文を投稿

駐車場の利用者:
いい気持ちはしないですよね、誰も。ここに来られる方は車好きで真面目な人ばかり。(その人たちが)心配していました。自分たちも同じように見られないかなと

そして、駐車場を管理する篠栗町の担当者は―。

篠栗町 都市整備課・堀雅仁課長:
非常に残念なことだと思っています。いろんな方がお見えになる場所です。モラルを持っていただきたいのと、迷惑行為はぜひとも止めていただきたい

関与したのは20歳の男性2人か

篠栗町は9月、駐車場に残るドリフト痕に関する被害を警察に相談。警察は、SNSで投稿された動画などから、ドリフト行為に関与したとされるいずれも20歳の男性2人を、器物損壊の疑いで任意で調べを進めていることがわかった。

毛利拓也記者:
一面にタイヤ痕がありますが、この小さい「円」は、バイクのものでしょうか

現場となったダムの駐車場は、以前から県内有数のドリフトスポットになっているとみられているほか、何かを塗装したようなあとが残るなど迷惑行為が繰り返されている。

警察は、「パトロールによる警戒活動を強めたい」としている。

(テレビ西日本)

テレビ西日本
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