FIFAワールドカップ(W杯)で、強敵・ドイツを下した日本。世界に衝撃が走り、株価も反応した。市場関係者の間では、「日本が勝ちを重ねれば、関連銘柄に買いが入りやすくなる」との見方も出ている。

劇的勝利に世界が・株価が反応 ビール類の発注増加も

23日、W杯優勝4回を誇るドイツ相手に、劇的な逆転勝利をあげた日本代表。激戦から一夜明けた24日、次のコスタリカ戦に向けた全体練習が行われ、気持ち新たに準備を進めていた。

長友佑都 選手(36):
反響はすごかったですね。連絡やメールもたくさん来ていたし、ブラボーにあふれている。
自分を律してコントロールしないと、すぐに足元すくわれるかなというのは感じているので、しっかりと気を引き締めて、次に臨む。

堂安律 選手(24):
驚いたのは“おめでとう”よりも、“勇気をくれてありがとう”という言葉をくれたのが印象的で、そう感じてくれることにサプライズがあった。
素晴らしい一戦になったのは間違いないけど、まだ歴史を変えられたわけじゃないので、もう次に向いています。

日本にとっての因縁の地・ドーハで果たした、歴史的なジャイアント・キリングに、世界中から驚きの声が上がった。

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韓国のMBCニュースでは、「カタールW杯で日本がドイツを制し、再び“異変”が演出されました。前回のW杯で韓国に敗れたドイツは、再びアジアの国に足を引っ張られました」とコメント。

また、スペインメディア「アス」は“ドイツの腹切り”と見出しをつけ、「青の侍が、目がくらむようなカウンターで、巨人・ドイツに恐怖を与えた」と日本の勝利を称えた。

さらに、称賛の声は、ピッチの外でも・・・。
FIFAの公式ツイッターは、日本代表が使用した試合後のロッカールームの写真を掲載。

ウェアやペットボトルはきれいに整理整頓され、机の上には、11羽の折り鶴とともに、日本語とアラビア語で「ありがとう」と書かれた手書きのメッセージが置かれていた。
この日本代表の振る舞いに、FIFAも「Domo Arigato(どうもありがとう)」と感謝を寄せた。

一方、国内では、ドイツ戦の勝利を受け、W杯商戦が盛り上がりを見せている。

キリンビールでは、週末のコスタリカ戦への期待感から、ビール類などの発注が最大5割増加。25日以降もさらに伸びるとみられている。

また24日の東京株式市場では、サッカーの関連銘柄が軒並み上昇。
ミズノは上げ幅が一時5%を超え、3年ぶりに3000円台を回復したほか、英国風のパブを運営する「HUB(ハブ)」も、10%を超えて値上がりする場面があった。

英国風のパブを運営する「HUB(ハブ)」
英国風のパブを運営する「HUB(ハブ)」

市場関係者の間では、「日本が勝ちを重ねれば、関連銘柄に買いが入りやすくなる」との見方も出ている。

勝ち進めば経済に活気! 決勝T進出予想が78%まで上昇したデータも

このニュースについて「Live News α」では、経済アナリストの馬渕磨理子(まぶち・まりこ)さんに話を聞いた。

海老原優香キャスター:
ドイツ戦での嬉しい勝利は、様々なところに、いい影響を与えているようですね。

経済アナリスト・馬渕磨理子さん:
日本がW杯の大舞台で初めて、優勝経験のある国に勝利しました。日本代表に多くの方が元気をもらいましたが 関連する企業にもプラスに働いています。
先述の通り、24日の株式市場では、W杯に関連する飲食・スポーツ用品・デリバリーなどに関する企業の株価が手堅く買われました。

また、ブルーの代表ユニホームを着ての観戦は気分が上がりますよね。さらにはこのユニホームの販売も好調で、ある企業では、オンラインショップで約6倍、直営店舗で2.6倍に増加しています。
この中には、日本を訪れた外国人観光客が、日本代表のユニフォームをドイツ戦勝利の記念に購入する例もあるようです。

海老原優香キャスター:
そうなると、経済効果も期待出来そうですね。

経済アナリスト 馬渕磨理子さん:
経済は「気」から……とも言います。まさに、日本代表の活躍が火付け役となり、消費を盛り上げる可能性があります。
ただ、森保監督がドイツ戦に勝利した後に 「まだ一試合、終わっただけ」と選手を引き締めたように、大会の経済効果を語るのは、少し早いかもしれません。

それでも参考までに、第一生命経済研究所が試算した前回、ロシア大会の日本国内の経済効果をご紹介すると、215億円でした。1次リーグ突破、さらには初めてのベスト8へと進むと、大きく経済が活気づく可能性があります。

1次リーグ4試合の結果を受け、米国の大手データ企業は大会の予測を更新しています。
強敵・ドイツを破った日本が決勝トーナメントに進む確率は、大会前の39%から78%まで高まっています。そして、スペインに次いで日本は2位で1次リーグを突破すると予想しています。

海老原さん、こういう話を聞くと、どこか心がウキウキしませんか?

海老原優香キャスター:
します!もうずっとドキドキワクワクしています。 

経済アナリスト 馬渕磨理子さん:
それこそ、多くの人々にプラスの影響を与えるスポーツのチカラなんです。
サッカーから元気をもらっているのは日本だけではありません。コロナ以降、初の開催となったW杯カタール大会は、厳しい感染対策を取らずに大会が運営されています。
アフターコロナの中で、世界が経済再開に向かって、動き出していることを象徴する大会になっています。

海老原優香キャスター:
23日、皆さんにお伝えする番組の準備をスタッフ・ゲストの闘莉王さんと一緒に進めている時に勝利の瞬間が訪れて、私も思わず立ち上がってハイタッチして、叫んでしまいました。
みんなで一緒に感動をわかちあうことが出来るスポーツのチカラで、世界がよりよい方向に変わっていくことを信じたいと思います。

(「Live News α」2022年11月24日放送分より)