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「感染拡大を助長する行為であり、自宅療養期間中の感染陽性者が振る舞う行動とは到底理解しがたく、公人として著しく不適切であると認めざるを得ない」

新型コロナウイルスの療養期間中にも関わらず、秋祭りに参加して素手で餅をまいたとして、石川県野々市市(ののいちし)の土田友雄市議会議員(75)に対し、議員辞職勧告が議決されました。

土田市議は10月3日の午前中に、検査で新型コロナの感染が判明し、午後からの公務を欠席。
しかし市議会事務局によると、その5日後の8日、療養期間中にも関わらず、野々市市で行われた秋祭りの前夜祭に参加していたというのです。

土田市議はマスクを着用していましたが、壇上に立ち、素手で餅まきをしたとされています。

議会にこの事案を訴えた向田市議は、土田市議の“ある態度”に怒りを覚えたと言います。
当初「祭りには行っていない」と説明していたという土田市議。しかし…

自宅療養中に祭に参加していたという土田友雄 市議
自宅療養中に祭に参加していたという土田友雄 市議

向田誠市 市議:
議員総会で土田議員に「どうなんですか?」と聞いたんですよ。そしたら「遠巻きに見ていました」と言われたから。
“嘘”の上塗りでずっといくものだから、そういう事になったと思います。

説明を二転三転させていったと言います。

「めざとく見つかって」「無理矢理」…コロナ療養中の祭り参加の理由

なぜ説明を二転三転させたのか?「めざまし8」は渦中の土田市議を直撃しました。

土田友雄 市議:
私は全く無症状で何もなかったんで、そんなに言うならばテストするかって言ってしたら、陽性になったわけや。
悪いけども私は4日目に(検査)したら、陰性であったんや。石川県の保健所からいつも電話がかかってくるんで、「実は今日祭りなんで、行ってもいいかね」って言ったら、「濃厚接触にならないなら、地域のことだから行ってもいいです」って言われたんです。

祭りの前日に陰性が確認され、保健所に確認したうえで、祭りに参加したと説明した土田市議。
当初「祭りには行っていない」と説明した点については、こう話します。

土田友雄 市議:
私の心としては、祭りの様子が心配だから見に行ったんですよ。
それをめざとく町会長に見つかって、無理矢理引っ張られて(壇上に)上がったんです。

ーー最初から「参加しました」と言えばいいのでは?
なんで?参加しようと思って行ったんじゃないんやもん。参加させられたんですよ。
舞台に上がって餅をまくだけなら、間隔もあるし、後ろもいないし、前も3m以上空いているからいいかなと。そういう安易な考えだったんですよ。

(めざまし8 「NewsTag」より11 月22日放送)