無期限の活動休止から復帰を果たした、ソロアーティスト・GACKTさん。今回めざまし8が、復帰後初の独占インタビュー。約8カ月にも及んだ療養生活、その真相とは?

無期限の療養生活から約8カ月…復帰後初の独占インタビュー

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日本だけでなく海外でも絶大な人気を誇る、ソロアーティスト・GACKT。音楽活動だけではなく、2019年公開の映画「翔んで埼玉」では、主演として個性のある役柄を見事に演じきるなど、“表現者”として幅広いフィールドで活躍。
しかし、“命に関わるような重篤な病を発症”と発表、全ての芸能活動を休止し、無期限の療養生活に入りました。

GACKT 事務所発表(2021年9月):
幼少からの神経系疾患がきっかけとなり、一時は命にも関わる状態に陥りました。重度の発声障害が併発し、現段階では声を発する仕事の続行は不可能と医師のからの判断がございました。

それから約8カ月、2022年5月に年内の活動再開を発表したGACKTさん。果たして、どのようにして病を克服したのか?
復帰後初となる独占インタビュー、倉田大誠アナウンサーが聞きました。

ハードな映画の撮影「緊張感のある現場は楽しい」

部屋に入るなり、がっちりと握手を交わす倉田アナとGACKTさん。倉田アナの「よろしくおねがいいたします…GACKTさま」という挨拶に、「なんかリアクションが怖いですね」と笑顔が飛び出しました。

倉田アナウンサー:
映画撮影への復帰について。映画の続編で、まさにきょう撮影の合間ということで、衣装も(映画「飛んで埼玉」続編でGACKTさんが演じる)麻実麗のマントの出で立ちですけれども。やってみて体の方はかなり大変な部分はあるのでしょうか?

GACKTさん:
映画の撮影そのものはハードではあるんですけど、でも楽しいですよ。やっていて非常に緊張感があるので、緊張感のある現場が大好きなので。なかなか日常でここまで緊張感があることってないので、こういう現場に入れることっていうのは、幸せだなっていうふうに思いますね

倉田アナウンサー:
体調については?

GACKTさん:
まあ、みんな病気するじゃないですか。大なり小なり。ただ大切なのは、そうなって落ち込むことじゃなくて、そこから先、クリアして笑顔で歩いていける自分をどうやってつくるかってことが大事なんじゃないですかね

「トレーニングは大嫌い」 “元に戻す”のではなく“さらに上へ”

表舞台から姿を消し、病気と向き合い続けた期間。復帰後初のイベント出演の際には、当時の状況について「髪が抜け、肌はゾウのようだった」とも語っていたGACKTさん。その影響は、鍛え抜かれた肉体にも及んだと言います。

GACKTさん:
僕もトレーニングを始めて、再開し始めてちょっとずつ増やしてたんですよね。ウエートのトレーニングなんていうのはずっとできなかったんですよ。ここ3か月ぐらいで、ウエートのトレーニングをもう1回再開してやるようになって。まあきついですよね。
僕が運動が好きとかトレーニング好きとかっていうふうに思ってる人いるかもしれないんですけど、大嫌いですよ。本当に。トレーニングしたくないんですけど、しないと体が思ったように動いてくれないんでやるしかない。1日休むとやっぱりいい加減になるので、毎日やらなきゃって

GACKTさん:
その「戻す」っていう感覚が嫌いなんですよね。やっぱり「上げる」っていう意識じゃないと戻らないんですよね。常に上を目指して、その結果、元の状態に戻ったっていうのが正しい言い方なんじゃないのかなとは思うんですけど

「元に戻す」のではなく、「さらに上へ」。
自らを鼓舞し、病を克服してきたというGACKTさん。こうした努力は、活動休止を決定づけた“発声障害”との戦いでも…

GACKTさん:
まあ、声がずっと出なかったんで。発声練習から始めたんですけど、声が出るようになって、そこから半年くらいで上がってきたのを実感して。
地道なトレーニングなので、「本当にこれでも大丈夫なのかな」とか、いろんなこと思っていたんですけども、ちょっとずつやっぱり気づいていくんですよね。上がっていくときって。面白いなって。この年になっても成長するんだなっていうのがなにより嬉しいというか。
この期間、多分人生の中で一番練習したと思うんですよね

地道な努力を重ね、病を克服したGACKTさん。しかし、そこには意外な本音もありました。

意外な本音「こたつの中でミカンでも食べていたい」

GACKTさん:
作業自体はやっぱりつらいし、苦しいし、しんどいし…楽しくないですね。こたつの中に入って、ミカンでも食べていたいっていう、そういうタイプなんで。
でも、想像するんですよね、いつも。ステージに上がったときの自分とか、ファンを目の前にして歌った後とか、みんながどんな顔して聞いてくれるんだろうとか。その想像が後押しをしてくれる感じなんです。
楽しいレベルで作業出来るっていうのはたぶん追い込んでないからだと思うんです。普通のことやってもたぶんダメなんですよね

「予想は裏切り期待には大きく応える」

倉田アナウンサー:
人間強くいられなくて、そこの成功体験がないまま諦めてしまう人も多いと思うんですけれども

GACKTさん:
弱そうですね

倉田アナウンサー:
はい…とても弱いです…

GACKTさん:
一緒に走りますか?

倉田アナウンサー:
たぶん僕ゼロから鍛えていただかないと

GACKTさん:
死にますよ?

倉田アナウンサー:
死なない程度に…

活動休止期間を経て、新たなスタートをきったGACKTさん。2023年3月には、東京・大阪・福岡で復帰後初の全国ツアー「LAST SONGS 2023 feat.K」が開催される予定です。

GACKTさん:
予想は裏切り、期待には大きく応える。そんなGACKTで行きます。みんな楽しみに待っていてください

(めざまし8 11月2日放送)