長野市の長野高専・長野工業高等専門学校の文化祭。人数制限はあったが、3年ぶりに一般公開され、高専ならではの手の込んだクラス展示が来場者を楽しませていた。
「工嶺祭」 3年ぶりの一般公開

傾斜を使ったボウリングに、おなじみのクレーンゲーム。
趣向をこらしたクラス展示が自慢の、長野高専の文化祭「工嶺祭」だ。

来場者:
すごくいろいろ工夫されてたり、楽しそうなことを各クラスで考えていて、すごいなと感心した
コロナの影響で2年間、無観客・オンラインでの開催だったが、3年ぶりに一般公開され、活気が戻った。
知識や技術を生かして…クラス展示を準備
10月21日、文化祭前日―

本番を前に、最終調整に追われる生徒たち。こちらのクラス展示は企業と協力して制作したクレーンゲームだ。高専ならではの知識や技術が生かされている。
2021年はモーターでアームを動かしていたが、今年は…
矢花大季さん:
エアーになると少し単純になるので、あとパワーも強くなって

壊れやすかったことから、モーターから空気圧にバージョンアップした。

こちらの5年生のクラスは、パソコンのゲームコーナーにした。ゲームは授業の課題などで生徒たちがつくったオリジナルだ。

5年生は最後の文化祭。久しぶりの一般公開とあって力が入っていた。
嶋田晴也さん(5年生):
ゲームとかを授業の延長線上でつくることで、高専でもこういったことが勉強できるんだと、高専に興味を持ってもらえるような内容に。最後なので精いっぱい楽しめたらなと
準備は万全かと思いきや…
問題発生!?
嶋田晴也さん(5年生):
エラー起きちゃって、修正しなきゃなと。きょうの夜、調べてという感じ
本番に向けて修正急ぐ―
保護者も来場 にぎやかに開催

生徒:
10時になるので入場を開始いたします
迎えた初日。事前予約制で午前・午後500人ずつに限定されたが、久しぶりの一般公開だ。
等々力慎弥 実行委員長(5年生):
自分たちの代で元の形に戻せたというのは、本当にうれしく思う。クラスの企画の方も力が入っていると思う

委員長の言葉通り、クラス展示は力作ぞろい。
クレーンゲームは…
矢花大季くん:
いろんな年代の方に楽しんでもらえてうれしい
保護者にとって、文化祭は学びの場を知る貴重な機会だ。
こちらは阿南町から来た村山さん一家。久しぶりに会った1年生の息子と文化祭を楽しんだ。

村山さんの母親:
雰囲気がイメージと違って、みんなすごいなと。なかなか会えないので、会えてうれしくてしょうがない
村山さん(1年生):
会えてうれしいです
さて、前日まで調整に追われていた5年生のゲームコーナーは…
体験した中学生:
すごいし、こんなのつくれるんだと、とても驚きました

調整はうまくいき、ゲームの出来栄えに子どもたちは感心していた。
嶋田晴也さん(5年生):
リアクションを取ってもらえてうれしです。もう少し人が少ないかなとも思っていたが、結構遊んでくれている人もいて、すごく良い思い出になったなと
3年ぶりに戻った活気。
にぎやかな文化祭は生徒たちを成長させ、忘れられない思い出にもなったようだ。
(長野放送)