札幌市の高校が始めた、ある「PR動画」が話題を集めている。
動画投稿アプリ「TikTok」で学校の魅力を発信する取り組み。その名も「TikTok BU」。
学校のPRだけでなく、生徒たちの成長にもつながっている。

生徒も先生も"踊る"…学校全体で「楽しむ」姿が

学校の廊下で踊る生徒たち。さらに、校長先生も息ピッタリ!

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札幌新陽高校 1年生:
新陽高校がどれくらい楽しくて、どういう雰囲気なのか知ってもらいたい。先生と生徒の仲の良さとか、“TikTok BU”を通じて知ってもらえれば

学校の魅力をリズムに乗せて。動画にかける青春だ。
先生がリズムに乗せて学校を紹介する動画や、校舎の前で生徒と先生が踊る動画も。
これは学校が公認している活動。

動画をアップしているのは、札幌新陽高校の「TikTok BU」。学校が公認している活動だ。

配信200本以上 "人見知り"克服…「成長の種」がいっぱい!

生徒約15人が学校の魅力を伝えようと、日々撮影と編集をしている。

動画には先生たちも登場する。
計画を立てることや、先生のような大人と話すこと…活動には子どもたちの成長の種がたくさんある。
放課後に集まり動画を撮影。これまでに200本以上動画を投稿してきた。

札幌新陽高校 1年生 渡部 愛菜さん:
先生の素を出してもらおうって感じで撮っています。「自分を隠さないで!踊って下さい!」って感じで。計画を立てるのは、もともと苦手だったんですけど、いつまでにこういう動画を何本とるとか、どういうコメントをもらいたいかとか、考える力が身に付いたんじゃないかと思います

札幌新陽高校 1年生:
人見知りもあり、(人と話すのが)すごく苦手でしたが、成長できた。将来、人と話すことは重要だから大事なことだなと思います

定員割れの学校が…「TikTok BU」効果で見学希望者が4倍に 

動画を見た人たちからは…

動画視聴者:
「こんな学校にいってみたい!」

動画視聴者:
「先生と仲良すぎ!」

フォロワー数は約6.7万人に。

活動の背景には、学校の危機感もある。学校では2021年、入学希望者が定員を割り込んだ。

札幌新陽高校 青山真里子 先生:
定員280人のところ、180人だったっていうところがあって。単願入試が終わった時で、100人少なかったので。そういう状態から“TickTok BU”が始まった

2022年の学校見学会には2021年の4倍、800人以上が訪れた。
動画を見たという中学生も多くいたのである。

札幌新陽高校 青山真里子 先生:
「何で新陽高校を知ったの?」というアンケートを取ったら、Tik Tokが理由の子が大多数だったので実感した

動画が見せる「素顔」の学校。その影には、生徒たちの努力と成長があった。

(uhb北海道文化放送)

北海道文化放送
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