鳥取・倉吉市の精肉店が鳥取和牛をふんだんに使ったレトルトカレーの新商品を開発、販売を始めた。その名も「若桜鉄道カレー」。中身にも外見にもこだわったご当地カレーで鳥取県の魅力をPR、異色のコラボでローカル鉄道を応援する。

CFで資金調達 わずか6時間で目標達成

今にも走りだしそうなレトロな車両。若桜鉄道の3両の観光列車「昭和」「若桜」「八頭」が商品パッケージに。箱を開けると、レトルトカレーが入っている。

中にはレトルトカレーが入っている
中にはレトルトカレーが入っている
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10月6日から販売されている「若桜鉄道カレー」。2週間足らずで約130食を売り上げる人気ぶりだ。

本田航太記者:
精肉店のカレーというだけあって、お肉が大きくて食べ応えがあります

お肉がゴロリ
お肉がゴロリ

このカレーを製造、販売するのは倉吉市の「あかまる牛肉店」。これまでも精肉店の強みを生かして鳥取和牛をふんだんに使い、県内外のご当地カレーを作ってきた。今回は鳥取県東部を走る「若桜鉄道」とのコラボ。

あかまる牛肉店・樋口純子さん:
八頭町のふるさと納税の返礼品に弊社が取り組んでいて、八頭町をさらにPRする商品を作りたかった。弊社はご当地カレーを作ってきたので、八頭町ならではのカレーを作りたかった

店では、商品開発や製造にかかる経費を調達するため、クラウドファンディングを実施。募集開始からわずか6時間で目標の20万円を達成した。

あっという間に目標額超え
あっという間に目標額超え

あかまる牛肉店・樋口純子さん:
目標は20万円ですが、現状は67万円でたくさん集まっている。いろいろな新しいシリーズも作りたいので、開発費に充てたい

車両デザインのパッケージは 鉄道ファンもうなる出来栄え

販売前から期待が高い若桜鉄道カレー。鳥取和牛肉がふんだんに使われているほか、隠し味には沿線の八頭町特産「花御所柿」を使用するなど地元食材にこだわった。

さらに…。

あかまる牛肉店・樋口純子さん:
中を開けると若桜鉄道の路線図になっている。鳥取の名産品や土地の良さを知っていただき、旅気分を味わってほしい

ふたの内側に路線図
ふたの内側に路線図

コロナ禍でも、自宅で旅気分を味わってもらう狙いだ。味、中身にも、パッケージ、見た目にも魅力が詰め込まれた「若桜鉄道カレー」に、コラボのパートナー若桜鉄道は…。

若桜鉄道・矢部雅彦専務:
PRになりますのでありがたかったですね。完成度、とてもよくできていると感じています。運転席のあたりや外観が再現されている

パッケージで忠実に列車を再現
パッケージで忠実に列車を再現

車両デザインを再現したパッケージに目の肥えた鉄道ファンも大満足。

鉄道ファン:
これあれでしょ、昭和号。そっくりですよ。行ってみようかという気持ちになりますよね

鉄道ファン:
また来てみようかと思いますよね

鉄道ファンも太鼓判
鉄道ファンも太鼓判

若桜鉄道の年間利用者は沿線の過疎化などの影響で、約20年前の67万人をピークに年々減少。さらにコロナ禍が追い打ちをかけ、昨年度は37万人に減少、約340万円の赤字を計上している。

カレーの販売目標は2500食。売り上げの一部は若桜鉄道の収入にもなるということで、苦しい経営状況が続くなか、PRだけでなく、資金面でも大きな支えになりそうだ。

若桜鉄道・矢部雅彦専務:
地域の企業と協力して若桜鉄道の魅力を発信できるということで、とても良い取り組み。ちょうどタイミング的にもインバウンドもこれからどんどん増えてくる時期なので、実際に来ていただき、昭和号の風情を体感していただきたい

あかまる牛肉店・樋口純子さん:
認知を県外にも広げたい。今後はいろいろな面白いカレーを作っていきたい。その地域の良さとか楽しさを広く知ってもらいたい気持ちがある

地元企業の異色のタッグで生まれた「若桜鉄道カレー」。コロナ禍に苦しんできた観光と食の分野に元気を取り戻すきっかけとなりそうだ。

(TSKさんいん中央テレビ)