大丸梅田店で、若手社員たちが企画した”次世代型“のエコイベントが開かれた。百貨店では珍しいフリーマーケットも開催され、従業員たちの愛用品が並んだ。商品一つ一つに、出品者の思いをしたためたメッセージが添えられている。ただ並べられているだけでは買わない、商品の中に詰められた”思い“を汲み取って買う世代の企画だ。

エコな消費を!「持続可能」な商品たち

10月19日から大丸梅田店で始まったイベント、「エコフェスティバル」。自転車の廃タイヤやチューブを再利用して作られたかばんや小物が並ぶ。

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また、アンティーク時計を分解して中の機械や文字盤などを使ったアクセサリーなど、エコでサステナブルな商品が集められている。

イベントを企画したのは、入社5年目までの若手社員。10~20代の、いわゆる「Z世代」と呼ばれる若者たちだ。

大丸梅田店 催事企画 中村貴紀さん(24):
私たちは生まれたときからエコの教育だったりを元に育っているので、いろんな形のエコの提案ができていると思います

イベントには、若者ならではの発想で生まれた新しい試みも…

「Z世代」が仕かける新たなショッピングイベント

記者リポート:
エコな商品が並ぶ、こちらの一角。ベビー用品にランドセル、豪華な兜まで、雑多な商品が並んでいます

大丸梅田店では初めてというフリーマーケットで、商品は全て、この百貨店で働く従業員たちが出品したものだ。

商品一つ一つに、出品者の思いをしたためたメッセージが添えられている。

記者リポート:
このゴルフシューズ、「妻と一緒にと思いましたがしてくれませんでした」だそうです。面白い

ピカピカに手入れされた革のバッグは…

大丸梅田店 営業推進部 松本さん(24):
私が2年目に婦人靴売り場に配属になったときに、靴磨きの練習を一生懸命していたんです。(練習用に)これをずっと磨いてました。思い出深いバッグになっています

訪れた人たちは、それぞれのメッセージを読みながら商品を手に取っていた。

訪れた人は…:
新しいなと思いました。(商品の)ストーリーが感じられて、大事に使おうかなって。出品されている心意気を感じられて。エコなので回していきたい

大丸梅田店 催事企画 中村さん:
ただ商品を売る、置いてあるだけでは、私たちはもう買わないですね。中に詰まった思いや、気持ちをくみ取って買う世代です。「体験価値」を生み出していきたい

若者世代が提案する次世代型のエコイベントは、10月24日まで催される。

(関西テレビ「報道ランナー」2022年10月19日放送)

関西テレビ
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