アメリカのバイデン大統領は19日、ガソリン価格を抑えるため、1500万バレルの石油備蓄を放出すると発表した。
バイデン大統領は演説で「他国の行動が不安定を招く中市場を安定させ、原油価格を下げ続けるつもりだ」と述べた。
さらに「プーチンのウクライナ侵攻によって石油やガスの値段が大幅に上昇した」と厳しく非難し、価格の抑制が「十分ではない」と指摘した。
放出するのは備蓄石油1500万バレルで、先に発表していた1億8000万バレル、世界で消費する量の約2日分の放出に含まれ、12月に実施される。
ただ、今回放出する1500万バレルはアメリカ国内の1日の消費量にも届かないため、専門家からは価格を下げる効果は限定的との論調もある。
バイデン氏は必要であれば、さらに対策をとるとも強調した。
11月8日に中間選挙が迫る中で、有権者の関心が高いガソリン価格の抑制策を打ち出したことには、選挙目的と批判の声も挙がっている。
