ダイナミックに綱を渡るお母さんザルに、しっかりしがみつくクモザルの赤ちゃん。

きょうだいでじゃれ合いながら遊んでいるのは、カピバラの双子の赤ちゃん。

50種、約500匹の動物が飼育されている福岡市東区の海の中道海浜公園では、2022年の春先から夏にかけてベビーラッシュを迎えていて、多くの動物の赤ちゃんが元気な顔を覗かせている。
カラス被害から守るため…人間の手で育てられたフラミンゴの赤ちゃん
飼育員の元へ駆け寄って甘えているのは、フラミンゴの赤ちゃん。園としては5年ぶりの誕生だという。

(Q.ふわふわですね)
海の中道海浜公園・神代龍一さん:
そうですね。こっちが産毛だが、いま大人の羽が生えてきている。散歩がてら、お客さんに触ってもらえる

実は、海浜公園ではこれまでも産卵は確認されていたが、屋外で産卵することが多く、野生のカラスに襲われ、ふ化ができていなかったそうだ。
2022年も3つのタマゴが確認されたのだが、そのうち2つはすでにカラスによる被害に遭って割れていたため、残っていたタマゴを人工ふ化させて育てているという。

カラスの攻撃から守ろうと、人間の手で育てられたこのヒナ。人間をおそれず、取材カメラマンの股の下に入り込む。
海の中道海浜公園・神代龍一さん:
お母さんと思ってますね(笑)

フラミンゴは神経質な鳥と言われているので、ヒナを間近で観察することは難しい。群れに戻すまでの半年間、1日2回の散歩中は間近で観察することができる貴重なチャンスなのだ。
飼育員の背中によじ登り…生まれたばかりのカピバラの赤ちゃん
花村枝里リポーター:
こちらのカピバラの赤ちゃん、人工保育で育てられています


本来は別のエリアにいるカピバラだが、7月生まれのこの赤ちゃんカピバラはミルクが飲めなかったため、急きょ人の手で育てられることに。週に4日ほど、リクガメエリアで散歩をしているという。 運がよければ、親や兄弟にするように飼育員の背中によじ登って遊ぶ仕種を見られることも。

海の中道海浜公園・入江光さん:
この赤ちゃんのかわいい姿を見られるのは今だけなので、ちょうど気候もいいので、ぜひ赤ちゃんを見にきて頂きたいと思います

カピバラやサル以外にも、マーラーやプレーリードッグの赤ちゃんもすくすく成長中!これからコキアやコスモスといった植物も見頃になっていく。
行楽の秋、かわいい赤ちゃんたちの様子を見に、福岡へ足を伸ばしてみてはいかが。
(テレビ西日本)