大分市出身のミュージカル女優、田中なずなさん。大河ドラマへの出演や、ディズニー映画の吹き替えにも挑戦し、今注目の女優の1人だ。その第一歩は、4年前に大分県で開催された国民文化祭だった。
この秋、再び県内での主演舞台を控えている田中さんに、意気込みなどを聞いた。

「青春、憧れ、思い出」が詰まったグランシアタの舞台

大分県内では2022年、日中韓3か国の都市による文化交流事業「東アジア文化都市」が開かれている。展覧会や交流会などを通じてお互いの文化を知り、相互理解を深めることなどを目的としている。
そして11月には、閉幕行事となる創作舞台「ムジカと生きる」が、大分市出身の穴井豪さん総合監督のもと、大分市の「iichikoグランシアタ」で上演される。

大分の歴史や文化をテーマにペトロ・カスイ・岐部がタイムスリップして、大友宗麟に出会うというオリジナルストーリーだ。このなかで、2人をつなぐ謎の存在、ムジカを演じるのが大分市出身のミュージカル女優・田中なずなさん(20)である。

大分市出身のミュージカル女優、田中なずなさん
大分市出身のミュージカル女優、田中なずなさん
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田中なずなさん :
私の青春が詰まった場所、というか憧れの場所であり、思い出の場所でもあるので。ここにまた立てると思うと本当にうれしいですね

実は、田中さんの出発点も同じ舞台だった。
4年前、当時16歳の田中さんは、県内で開催された国民文化祭のオープニングステージでiichikoグランシアタの舞台に立ち、主役を務め上げた。

国民文化祭のオープニングステージで主役を務めた
国民文化祭のオープニングステージで主役を務めた

高校に通いながら、夢に向かってバレエや歌のレッスンに励んでいた田中さん。

田中なずなさん(当時16歳): 
私の将来の夢は、大分を代表するミュージカル女優になること

上京と同時にコロナが蔓延 

高校を卒業後、東京で本格的に仕事を始めるタイミングで、新型コロナが世界を席巻。出演予定の舞台が中止になるなど、苦しい状況を経験したという。
しかしくじけずにレッスンを続け、今ではミュージカルを中心に活躍。NHKの大河ドラマへの出演や、ディズニー映画の吹き替えにも挑戦している。

田中なずなさん:
上京したあと4年間、東京でがんばっていくうちに、またこの舞台に帰ってこられるというのが本当に嬉しい気持ちでいっぱい

「大分の人に喜ばれる舞台にしたい」

約1年半にわたり舞台稽古を重ねてきた「ムジカと生きる」の出演者たち。田中さんは大分の人に喜ばれる舞台にしたいと意気込んでいる。

稽古を重ねる出演者たち
稽古を重ねる出演者たち

田中なずなさん:
私も4年ぶりの地元大分の作品ということで、とても楽しみにしています。大分の皆さんにぜひ見に来てもらいたいです

東アジア文化都市の閉幕行事「ムジカと生きる」は、2022年11月6日に上演される。

(テレビ大分)

テレビ大分
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