宮内庁は、天皇陛下が11月上旬に前立腺の検査を受けられることを発表した。

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宮内庁によると陛下は血液検査の結果、前立腺がんの可能性を調べるPSA検査の数値にやや懸念される傾向が見られたという。

前立腺に疾患がないか調べるMRI検査を11月上旬に実施

このことから、前立腺に疾患がないかどうか調べるため、11月上旬に日帰りでMRI検査を受けられるという。

PSA検査の数値に見られた懸念される傾向。それはどのような値なのか。

飯田橋中村クリニック・中村剛院長:
PSAというのは前立腺がんとかのマーカーになる。腫瘍マーカー。4以下が正常なんですね。懸念されるということはやや超えたということではないか。

では陛下が今後、受けられる検査はどのようなものなのか。

飯田橋中村クリニック・中村剛院長:
MRI検査をして、がん特有の画像所見が見られないかどうかのチェックなんですけど、懸念がないか確認する。念のための検査かなというふうに思います。

陛下は2007年6月に検診で十二指腸にポリープが見つかり、内視鏡を使って切除する手術を受けられている。

健康のために即位後も週末にジョギング

2008年に開かれた記者会見では、健康のために心掛けていることをこう述べられた。

天皇陛下:
健康維持のために心がけていることについてですけれども、生活のさまざまな面で留意しています。食生活はもとより、適度な運動も健康維持の上では大切だと思います。運動としては、テニスやジョギングが日常での運動になります。

陛下は即位後も週末にジョギングをするなど、健康と体力の維持に努められている。

11月に受けられる検査結果については後日公表され、追加の検査が必要かなどはその後、検討される見通し。

(「イット!」10月3日放送分より)