目は口ほどに物を言う…そんな言葉が浮かんでくるような、感情たっぷりの視線で見つめてくるワンちゃんの動画が、TikTokに投稿されている。

「困ってるらしい」というシンプルなコメントとともに投稿されたこちらの動画。登場しているのは「おもち」くんという、2歳のアメリカンピットブルテリアの男の子だ。
おもちくんの視線の先にはお風呂場があり、どうやらお気に入りのボールが転がっていってしまったよう。
ボールはおもちくんからわずか数歩の距離にあるが、おもちくんの顔には深い“眉間のシワ”が刻まれて「困った…取れない…」と言いたげな表情になっている。

“困り眉”で訴え続けるおもちくんに「自分で取れるやろ?」と声をかける飼い主さん。
しかしおもちくんはボールを取りにいこうとはせず「取ってほしいな…」と言いたげな表情でわずかに首を傾げ、飼い主さんとボールに視線を投げ続けるのだった…

このおもちくんの様子には「めちゃくちゃ訴えてくるじゃんwww」「切ない顔が可愛い過ぎる」「動物の気持ちはよく分からないけど…これはめっちゃ伝わったわ」とのコメントが続々寄せられ、220万回を超える再生数、13万件以上の「いいね」がついた(10月17日現在)。
さらに、ピットブルといえば、筋肉質の体も相まって勇ましいイメージがあるが「めっちゃ強そうなのに表情が可愛すぎる」「この子の表情でピットブルの印象がガラッと変わったわ」という声も多数挙がり、そのギャップに癒される人が続出した。
控えめな“困り顔”についつい救いの手を差し伸べたくなるおもちくんだが、このかわいい訴えのその後は?そして他にもこんなかわいい表情でお願いする場面はあるのだろうか。飼い主(@omomochicyanneru)さんにお話を聞いてみた。
お風呂場には濡れるのが嫌で入ってこないです
――おもちくんはどんな子?
好きなおもちゃは困り眉の時のボールですが、すぐに壊してしまうので、今は固いヒモがお気に入りです。飼い主が外から帰ってくると、いつもおもちゃを持ってきておかえりと言ってくれます。
性格は怖がりで、お散歩中もバッタやセミなどに怯え、びっくりして飛び跳ねたり動けなくなったりすることがよくあります。そのせいで、他の人や犬はみんな怖いみたいで、お友だちはいません。飼い主には甘えたで、赤ちゃんみたいなおもちくんです。
チャームポイントは鼻の上の北海道マークと、鼻の下のハートマーク(四国というコメントもありました)と、毛並みが綺麗です。

――ボールを取ってほしくて“困り眉”に…この表情はいつからし始めたの?
1歳の時にはすでにしており、気がつくといつもこの顔で訴えてきます。自分で取れるボールもこちらを見て取りに行って欲しそうにこちらをみてきます。頻度は遊ぶたび、毎回です。

――お風呂場に入ってこないのはどうして?
教えたことはなく、濡れるのが嫌で入ってこないです。お風呂場で体を洗う時も嫌そうな顔をしてきます。
――“困り眉”になってしまったおもちくん、この後はどうなるの?
おもちくん自身が取りに行くこともありますが、また自分で落とし、こちらを見てきます。それがひたすら続きます。ボールを取ってあげても、また落として困り顔をしてきます。

“困り眉”は何か物を取って欲しい時がほとんど
――おもちくんは他にどんな事で“困り眉”になってしまうの?
遊んでいる時などですが、何か物を取って欲しい時がほとんどです。

――動画への反響について…
びっくりしています。可愛いなどのコメントがあり、嬉しく思っています。ここまで人気になるとは思ってもみませんでした。

甘えん坊で、怖がりだというおもちくん。
他の人や犬はみんな怖いというのは意外だが、一緒に住んでいるシーズーの「ぷうた」くんは
「おもちくんとは反対で、社交的で、愛想のいい、少し天然」な子だそうで、「おもちくんがやきもち焼きのため、ぷうたくんに怒ることもありますが、お散歩では仲良しで一緒に歩いています」とのこと。

そして、水が苦手でお風呂場に入りたがらないのは本当だが、実はこの“困り眉”、ボールが本当に取れなくなってしまって困っている…というよりは、飼い主さんがボールを取ってくれるのを楽しみに待っていて、甘えている一面もあるようだ。

家具の隙間にボールが入ってしまった時など、本当に困っていそうなおもちくんの様子も投稿されていたが、ジャンプしてみたり、吠えてみたり…と大きなアクションをするのではなく、表情だけで訴える控えめなアピールに、思わずほっこりしてしまう。
@omomochicyanneru 困ってるらしい#ピットブル #犬のいる暮らし #犬のいる生活 #ペット #うちの子が可愛すぎる #アメリカンピットブルテリア ♬ オリジナル楽曲 - ナカムラシュウイチ(ナカシュウ)◾︎
キリリとした姿と“困り眉”のギャップがかわいいおもちくん。
これからも大好きな飼い主さんに熱い視線を送って、たっぷり遊んでもらってほしい。