長野県茅野市で、英国式庭園を手掛けるケイ山田さん。かつて、自分の作品をほめてくれた女王の優しい人柄をしのび「今後も両国のつながりを深めたい」と話す。
英国式庭園の研究や普及に奔走

エリザベス女王に哀悼の意を捧げる半旗。茅野市の「バラクライングリッシュガーデン」だ。
「バラクライングリッシュガーデン」オーナー・ケイ 山田さん:
大変偉大な方で、胸がつまるような、とても悲しい思いが致しました
オーナーのケイ山田さんは長年、英国式庭園の研究や普及に努めてきた。
女王「Very natural」優しい言葉に支えられ…「日英両国の架け橋に」
日英両国の理解と友好に果たした功績を認められ、2001年にバッキンガム宮殿に招かれたほか、2009年には女王と言葉を交わす機会もあった。

イギリスで開かれる世界最大級のイベント「チェルシーフラワーショー」で、数ある庭の中から山田さんのもとを訪れてくれたのだ。
ケイ 山田さん:
やはり威厳があり、気品が高い方だなと。でも、とてもご親切で優しいお言葉をかけてくださった

イベントでは、英国式庭園の中にヤナギやアヤメ、シャクナゲなど日本の花を取り入れていた。
ケイ 山田さん:
“Very natural”って仰いましたね。安らぎがあっていい庭ですねって
女王の優しい人柄を感じたのは、山田さんが自身の英語の拙さをわびた時のこと…。

ケイ 山田さん:
(女王が)“No, no”って仰って。“私は日本語が話せなくてごめんなさい”って。その時の思い出は一生残っている。一番、自分の心の中に残っていることです
女王も愛した英国式庭園―。山田さんはこれからも両国の架け橋となれるよう、普及や交流に力を注ぎたいと話す。
ケイ 山田さん:
世界の平和のために、女王様が亡くなられた後も、イギリスとのつながりが深くなればいいなと思います
(長野放送)