アメリカのトランプ前大統領が、機密を含む文書をホワイトハウスから持ち出した疑いを巡り、司法省は、FBI=連邦捜査局が邸宅から押収した文書に基づく捜査の継続を求め、連邦地裁に控訴する考えを示した。

FBIが8月、トランプ氏の邸宅から押収した文書を巡っては、連邦地裁が5日、捜査の妥当性を求めたトランプ氏側の要請を受けて第三者による検証を決定し、押収した文書を捜査に使うことを一時的に差し止めた。
この決定を受けて司法省は8日、連邦地裁に対し、第三者による検証を認めないよう求めるとともに、FBIが押収した文書の捜査を継続できるよう要請した。
司法省は申し入れの中で「政府と国民も、犯罪捜査の不当な遅れから取り返しのつかない損害を被ることになる」として、9月15日までに応じない場合は控訴するとしている。