石川県の金沢港に近い金沢市金石（かないわ）地区で、地元の人たちにソウルフードとして愛されている「牛すじカレーうどん」がある。提供しているのは、2022年に創業100年となる老舗うどん店。地元の人たちを虜にするその秘密に迫った。
老舗うどん店を切り盛りする仲良し母娘
常連客：
だいたい週1回は、牛すじカレーうどんを食べてます。うまいですからね。
週1で通いたくなるという、その味を提供するのが「めん房 なかもと」だ。
厨房では、4代目店主の中本恵美子（なかもと・えみこ）さんが、娘二人とてきぱきと作業をこなしていた。
次女 育美（いくみ）さん：
だめや。カメラあるから、いつになく無言…
4代目店主 中本恵美子さん：
ははは。何、この無言！どうにかして！歌でも歌おうか？
次女 育美さん：
それは困る！
石川テレビディレクター：
いつもこんな感じですか？
三女 佳那子（かなこ）さん：
いつもこんな感じ、仲良しです。ははは。
切り盛りするのは仲良しの母娘。4代目店主の中本さんに話を聞いた。
竹内章アナウンサー：
創業は何年ですか？
4代目店主 中本恵美子さん：
創業大正11年で、今年100周年です。当初は甘味処で、おしることか、あんみつとか作っていたらしいです。そのうち、うどんを作ってみたら評判がよくて、それで、うどん屋さんになったらしいです
竹内章アナウンサー：
うどん屋さんは、いつ頃から？
4代目店主 中本恵美子さん：
主人が4代目だから、2代目ぐらいですかね。
竹内章アナウンサー：
ご主人は？
4代目店主 中本恵美子さん：
主人は製麺所でうどんを作っています。主人が製麺所で麺を作って、私たちがお店でうどんを提供して。二人とも朝は早いし、夜は遅くて、今は次女と三女が店を手伝ってくれています。
「牛すじカレーうどん」人気の秘密に迫る
この店の人気メニューが「牛すじカレーうどん」だ。
牛すじ肉の仕込みは、店主で母の恵美子さんが担当している。
牛すじ肉は、国産と決めているそうだ。
竹内章アナウンサー：
国産と外国産で違いはあるんですか？
4代目店主 中本恵美子さん：
私には、外国産はちょっと臭みと硬さがあるような気がして…。国産は臭みがなくて、柔らかい気がする
肉を煮込むときに使うのは、「なかもと」自慢のうどんダシ。
自慢のダシで煮込むこと、3時間。
竹内章アナウンサー：
うどんのダシで煮込むと美味しいですか？
4代目店主 中本恵美子さん：
おいしいです。和風で、そんなにくどくならないし、ちょうどいい味に仕上がるんですよ
竹内章アナウンサー：
煮込むのは、中本さんの仕事ですか？
4代目店主 中本恵美子さん：
そうです。娘たちに任せるには、まだ早いと思って。娘が手を出すと怒るんです。「触らないで」って。ははは
麺は、もちろん自家製。しかも、「牛すじカレーうどん」専用に仕込んだ太麺だ。
茹で上がったら、麺が見えなくなるくらい牛すじをトッピング。
そして、自家製のカレールーをたっぷりと！
これが一番人気「牛すじカレーうどん」だ。
早速、竹内アナウンサーも出来立てを頂くことにした。
竹内章アナウンサー：
まずは、牛すじからいただきます！
竹内章アナウンサー：
あっ！カレーのスパイシーな感じと、牛すじのほんのりとした甘みがうまくマッチしてますね
竹内章アナウンサー：
牛すじの味は、うどんのダシだけですか？
4代目店主 中本恵美子さん：
調味料とかも一切入れないで、ダシだけです
竹内章アナウンサー：
麺は…モチモチっとしているけど、軟らかめですね
4代目店主 中本恵美子さん：
コシはないんですけど、ポタポタっとした優しい感じの軟らかい麺の方が、私も主人もその方が好きなので
竹内章アナウンサー：
家族で仕事は分担してるんですか？
4代目店主 中本恵美子さん：
裏方は私と主人がして、次女が作って、三女が接客をしています。
竹内章アナウンサー：
娘さんたちは、いずれはお店を手伝おうと思ってたんですか？
次女 育美さん：
私は思っていなかったです。小さい時から親が二人とも忙しそうだし…
三女 佳奈子さん：
私は、自分が大人になったときはって思っていました
次女 育美さん：
結局、二人とも手伝ってる。ははは
竹内章アナウンサー：
100年の歴史があるお店は…
4代目店主 中本恵美子さん：
大丈夫だと思います！ね？
娘二人：
がんばります！はははははは
仲良し家族がつなぐ老舗の「牛すじカレーうどん」、おすすめの逸品。
（石川テレビ）
